.    '09年6月30日

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樹木観察会(6月27日開催)

 からすの学校 ・ 第30回は、葉・でわかる樹木観察。 この時期の恒例講座として、毎回好評を博していますが、今回は、ちょっと趣向を変えてみました。 まずは、園内を歩きながら、樹木のことや山づくりのあれこれを語っていただきました。 皆さん、アカデミックかつ実践的なお話を 『聞き漏らしたら一大事』と思われてか、先生を囲む輪は いつのまにか小さくなるのでした。   後半は、樹木の葉や花から、その樹種名を調べる検索実習。数十種類のサンプルを目の前にして、戸惑いをみせる方もおられたのですが…  当初は要領を得ずに苦労していた方も、やがてコツをつかみ、次々と調べ上げていきました。
 自然のことに限らず、何かを好きになる第一歩は、その名前を知ること。 名前が判れば より深く関心を持ったり、調べることができるからです。








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鳶 たか子 【続報】

 WEB管理人の手に乗って、ただいまお食事中なのは、保護しているトビ。 その旺盛な食欲を満たしている主食は‘鳥のささみ’です。手軽に入手でき、手間いらずでありがたい食材ではあります。  しかし、いずれ自然に戻った時、スーパーや精肉店に行けるはずもなく… それにそなえて‘ミミズ’や‘オタマジャクシ’時にはスズメの死骸を、おやつとして与えています。
 本来、トビは警戒心が強く、人間には近寄らない鳥です。一方「鳶に油揚げさらわれた」などと、古来より人間との関わりがあり、時には軋轢も生まれるようです。  ここ安曇野のとある場所 (北アルプスのビューポイントで、パラグライダーの離陸場所) でも、ちょっと問題になっています。 人間を警戒しなくなり、時には広げたお弁当めがけて急降下して人々を驚かせます。 人慣れしてしまった ‘たか子’に 一抹の不安を覚えながらも、自然復帰を願っているのでした。




      その握力の強さは、尋常ではない


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おさぁる さぁ〜んだよぉ♪

 〔左写真〕こちらもお食事中のニホンザル。 食べているのは木の葉。芽吹きからこれまではご馳走だったのですが、間もなく食不適となります。 食害を防ぐ植物の防衛手段が働きはじめて葉の成分が変化するからです。そうなれば、サル達はエサを求めて標高の高い所に移動したり、時には畑に出没して農業被害を与えます。 ちなみに、この後彼が食べはじめたのはモミジイチゴの実。 数あるモミジイチゴの株のなかでも、よりによって管理人が目をつけていた‘大粒の実がたわわになっている樹’を見つけて 一心不乱にパクついていました。
〔右写真〕うとうとする子ザルを抱きかかえた母ザル。厳しい冬をこのようにしてしのいできたのでしょう。本来、サルは暖かい地域の生き物。 例外的に寒冷地に生きるニホンザルに とっても、安らぎの時期です。