冬虫夏草
ハナサナギタケ(あるいはハナイモムシタケ?)
蝶や蛾の幼虫や蛹(さなぎ) に発生する昆虫寄生菌、いわゆる冬虫夏草の一種(*)です。キノコの付け根には‘蛹’ が確認できますが、正体は判りません。その蛹の体内で菌核が増殖し、やがて身体を突き破ってキノコが生じました。
ところで 『冬虫夏草』とは、冬には虫でいたものが、夏には草(=きのこ)になるとの説話に由来します。 その昔、自然が神秘であった時代。 人々は、『虫がキノコになる』という現象に、どんな驚異(脅威)を感じていたのでしょう。
(*) 本来の冬虫夏草は、中国のコウモリガ(←日本のそれとは違う)の幼虫に寄生する菌類の固有名詞ですが、広義には 『昆虫に寄生する動物性キノコ』 として この名称を用いています。
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