.    '09年8月13日

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企業研修

 安曇野市の高校 2年の女子生徒 5人が、当園地環境管理事務所で企業研修をおこないました。 5日間の研修期間中に、どのような職業体験をしたかというと… イワナ救助隊(←工事のために水抜きした水路に取り残されたイワナを捕獲して川に放流) 営巣が終わった野鳥 (オオルリミソサザイ)の巣を展示用に採取 植物の名札作製(過去作ったものは⇒こちら) 遊歩道整備 (除草やチップ敷き) 水路整備(水遊び場の維持管理)  景観整備(樹木の剪定)などなど。 そのどれもが、彼女たちには初体験、かつ おそらく今後経験することのなさそうな作業ばかりで、実践的職業体験とは言い難いと思われました。しかし、いつの日にか、今回の研修で ・知ったこと ・考えたこと ・実行したことに、なんらかの意義を見つけてもらえますように。





        チップを敷いて遊歩道を整備


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冬虫夏草

 ハナサナギタケ(あるいはハナイモムシタケ?) 蝶や蛾の幼虫や蛹(さなぎ) に発生する昆虫寄生菌、いわゆる冬虫夏草の一種(*)です。キノコの付け根には‘蛹’ が確認できますが、正体は判りません。その蛹の体内で菌核が増殖し、やがて身体を突き破ってキノコが生じました。
 ところで 『冬虫夏草』とは、にはでいたものが、には(=きのこ)になるとの説話に由来します。 その昔、自然が神秘であった時代。 人々は、『虫がキノコになる』という現象に、どんな驚異(脅威)を感じていたのでしょう。
 (*) 本来の冬虫夏草は、中国のコウモリガ(←日本のそれとは違う)の幼虫に寄生する菌類の固有名詞ですが、広義には 『昆虫に寄生する動物性キノコ』 として この名称を用いています。






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多段の滝

  それぞれの落差が数十cmから 1m程度しかなく ‘多段の滝’と呼ぶには、ちょっとスケールが小さ過ぎるかもしれません。 しかし、木立の中をぬうように流れ落ちて来る様は、なかなか趣深いものがあります。
 森林エリアのこの滝は、これまで 管理上立ち入らなかった場所にあります。それがこのたび、新たな遊歩道を開設するための踏査で見出されました。 近 くには炭窯の跡や大きなホオノキ などもあり、当園地の新たな見どころになりそうです。
 現在、この他にも いくつかの魅力ある園路が、烏川渓谷緑地市民会議の方々との協働で計画されています。  開園段階で開設された遊歩道は、最少限のものであり、自然環境保護の観点からは意義あることであっても、利活用 の面からは使い勝手の悪さが否めません。 自然へのインパクトに配慮しながらも、より良い園路造りを模索しています。