秋雲は砂の如く
.皮肉にも梅雨明け宣言の翌日から梅雨空の日々となり、ようやく週間予報にお天気マークが並びはじめたのは立秋(8月7日)をだいぶ過ぎてからのこと。しかし、時すでに、空に浮かぶのは、秋の雲でした。
『夏雲は岩の如く 秋雲は砂の如く』 正岡子規
夏雲である入道雲(雄大積雲)を‘岩’、秋の雲である巻積雲(うろこ雲・いわし雲)を‘砂’と言い表した歌人の豊かな感性と鋭い観察眼に感服します。
それにしても、今年は夏の雲をあまり見ませんで した。 それは青空を見る日が少なかったということ。 そこで心配なのは… 植物は、晩春から初夏にもっ とも太陽光を必要とします。光合成で養分をつくり成長し、さらには来春の芽吹きのエネルギーを蓄え ます。
その大切な時期に日照時間が少なかった(
=養分貯蓄が少ない) ことの影響は、さて…
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