.    '09年8月25日

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秋雲は砂の如く

.皮肉にも梅雨明け宣言の翌日から梅雨空の日々となり、ようやく週間予報にお天気マークが並びはじめたのは立秋(8月7日)をだいぶ過ぎてからのこと。しかし、時すでに、空に浮かぶのは、秋の雲でした。
  『夏雲は岩の如く 秋雲は砂の如く』 正岡子規
夏雲である入道雲(雄大積雲)を‘岩’、秋の雲である巻積雲(うろこ雲・いわし雲)を‘砂’と言い表した歌人の豊かな感性と鋭い観察眼に感服します。
  それにしても、今年は夏の雲をあまり見ませんで した。 それは青空を見る日が少なかったということ。 そこで心配なのは… 植物は、晩春から初夏にもっ とも太陽光を必要とします。光合成で養分をつくり成長し、さらには来春の芽吹きのエネルギーを蓄え ます。 その大切な時期に日照時間が少なかった(
=養分貯蓄が少ない) ことの影響は、さて…





       『送り盆』 (8月16日) の‘秋の空’


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花火

 シシウドの花を裏側から見上げたところ。 あたかも 豪華な‘スターマイン’あるいは、豪華な‘線香花火’… とは、ちょっと無理があるかな? (´。`) 【背景が青空ならば、鮮やかなコントラストとなり、これよりは花火っぽく見えるかもしれませんが】
日ごろ見慣れた野の花も、視点を変えて観ると、思いがけない世界が広がり、時には感動があります。 ゴロンと横になり 上を向いたり腹ばいになって、地上を這う虫や小動物の目の高さから事象を捉えると… 虫めがねで観察すれば、たかだか 1m×1m の範囲でも巨大ワールド。気分はまるで小動物になったようです。  地面に寝転がるなど、真夏の炎天下ではできないことですが、陽射しに厳しさがなくなり暑さや日焼けが気にならなくなったこの頃。 これまでにはないフィールド観察ができるようになってきました。







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クマ出没情報

 園内及び周辺地域でのツキノワグマ目撃情報が、例年になく多くなっています。 その理由が、個体数が増えたためなのか、たまたま目撃される回数が増えただけなのかは判然としません。その因果関係は ともかく、遭遇する可能性(=危険性)が増しているのは事実です。そこで、写真のような【クマ鐘】〔左〕の増設と、貸出用の【クマ鈴杖】〔右〕を用意しました。 以前開催したツキノワグマ学習会において、「まずは相手(クマ)に気付いてもらうことが大切」との研究者からの指摘を受けての対応です。
クマ鐘は水辺エリア・森林エリアの要所要所に設置してあります。 また、クマ鈴杖は森林エリアの入口に置いてあります。 一般的に、クマは朝夕出会うことが多いと言われています。しかし、日中も活動していますので、昼間遭遇する可能性も低くはありません。 少人数での入園時には、これらをご活用ください。





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