.    '09年7月30日

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水辺の生きもの観察会(7月26日開催)

 からすの学校 ・第31回は、水辺の生きもの観察。  親子を中心に県内外から多くの方々のご参加をいただきました。 室内での講義と実際に川に入っての観察で、皆さん 驚きの時間を過ごされたようです。  興味深かった話題は… 【現在上高地から松本盆地に流れている梓川は、 2万6千年以前は飛騨側に流れていた。その地形の変遷を水生生物(この場合はオビカゲロウ) のDNAを調べることで推し測れる】というもの。 カゲロウといえば儚(はかな)さの代名詞と言えます。 その儚き虫をよりどころに、遥か数万年の昔を偲ぶことができるなんて… しかしながら、 数十万年(原人を祖先とすれば 100数十万年)の歴史しかない人間と比べ、カゲロウ類の誕生は(なんと!)4億年前に遡ることを考えれば、驚くには値しないのかもしれません。 小さき虫から教えられ…









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白い大きなものは… (・。・?

 スタッフが、何気なく 20cmほどの石を動かしたところ… そこにいたのは、ニホントカゲと その卵。
「えっ!? ウソでしょ 卵がこんなに大きいのぉ!?」 と思われても当然。 お母さんの身体の大きさと比較すれば、あまりにも卵が大き過ぎて、お腹のなかに入っていたとは信じられません。  実はこの卵、産まれた時は小さかったのですが、やがて 倍以上に成長したのです。卵の大きさは変わらないという先入観があると、俄かには納得できません。 このトカゲと似ているのがカナヘビ。 園内では両方が生息し、子どもたちの人気者になっています。 この両者、姿形は似ていても生態は違っています。 カナヘビが約 1年で成熟するのに対し、トカゲは 3,4年かかります。 また カナヘビは卵を産み落すだけですが、トカゲは 孵化するまでの 1ヶ月の間、メスが守っているとのこと。 一見同じに見えても、似て非なる生き方をしているのです。






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太鼓と松本城 (園地外情報)

 闇の中、浮かび上がる松本城を背景に 『第22回国宝松本城太鼓まつり』 が催され、地元のアマチュアをはじめとして、県内外の団体による熱演が 繰り広げられました。 2日間に渡り 20近いグループの 出演があったようですが、残念ながら時間がとれず、聞くことが出来たのは写真の鬼太鼓座(おんでこざ)のみ。 オーケストラとの共演やジャズ・ミュージシャンとのコラボレーションなど、(単なる?)太鼓演奏にとどまらない活動をしており、世界的に認知されている和太鼓演奏グループのひとつとして評価されています。
 音色やリズムは単調といえる和太鼓ですが、耳で聞き 頭で理解するよりも、その空気振動を身体全体で受けとめるのが鑑賞のツボ。 特に今回のような暗闇の中でその音に包まれると、知るはずのない太古の記憶がよみがえり、野生の血が騒ぐのでした。