.    '09年11月23日

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森林整備

 ある日、3人の子ども達が…「森の整備をやらせてもらえませんか」と来園。  どこかで見た顔と思えば、この春、環境学習で当園地を訪れてくれた小学 4年生でした。 『う〜む、ありがたい申し出ではあるが ちょっと困ったぞ… なにをやってもらおうか ("0") 』
当初はこの3人の子たちだけかと思っていたのですが 結局 クラス全員で実施することになりました。おこなった作業(施業)は【ササ刈り】。本来ならば、貯蓄養分を使っての開葉が終わり、エネルギーが最低になる 7月頃おこなう作業ですが、今回は林床整備を目的として、30分の講話と 1時間半の作業を体験してもらいました。  それにしても、春にも感じたのですが、このクラスは、ひとりひとりが‘いきいき’しています。 きっと、担任の先生の人柄や教育方針が素敵な子どもを育てているんだろうなぁ




 道具は【稲刈り鎌】。稲刈り経験のある彼らにピッタリ


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この姿で冬を越す

 ウラギンシジミとにらめっこ。 この蝶は、成虫で越冬します。  こんな小さな生きものが厳しい信州の冬を生き延びるなんて! さぞや、儚い命 と思いきや… 成虫で越冬する種は、そうでないものに比べると寿命(※)が長いとのこと。 春から夏の時期に成虫になり 寿命は数日という種にくらべれば、 越冬して数ヶ月から一年間を生き続けることは、蝶の世界では長命といえます。 それにしても、なぜ卵や蛹という楽(?)な姿で冬を越さないのでしょう。 捕食者を避けるため?  あるいは、他の昆虫との生存競争(種間競争)を避けているのでしょうか?
 早春、園内では…テングチョウ、ルリタテハ、クジャクチョウ、ヒオドシチョウ、アカタテハなどの越冬蝶が、ボロボロになった翅で飛翔している姿が見られます。
(※)あくまでも〔成虫の寿命〕であり、卵からの寿命ではありません






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枝打ち講習会 (旬情報 番外編)

 とある林業講座で、枝打ちについて講義させていただき、誤った作業方法により不良材が大量生産 されつつある現状 (⇒関連話題)をお伝えしました。
下刈りや除・間伐など技術を要する作業(施業)に比べて、枝打ちは容易にできる分、きわめて安易におこなわれています。今回の講座では、間違った枝打ちが将来どのような罪な結果をもたらすか、そしてそれを防ぐにはどうすればよいのかを、技術面だけではなく、樹木の生理から解説させていただきました。
 写真は、あわせておこなった木登り実習の一場面 【ぶり縄】での木登りの様子です。‘ロープと2本の棒(手木)だけでどこまでも登れる’ というすぐれものですが、最大の欠点は、下りる時の危険性。そこで、安全かつ容易に木登りが楽しめる 【改良型ぶり縄】を提案したところ、多くの方から賛同いただきました。





   ヒントは… ロープ一本に対して手木一本とする