.    '09年12月1日

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冬期シーズン対応

 12月初〜3月末まで、冬期シーズン対応となります。  トイレは、管理棟以外は閉鎖させていただきます。管理棟ないしは、水辺エリア堀金側の公衆トイレをご利用ください。 なお、管理事務所は、年末年始を除き、これまで通りオープンしています(入園は通年できます)。 さて、当園地は、春秋のバードウォッチングや自然観察、夏の水遊びで賑わいますが、冬は穴場スポットになっており、夏には想像できない静寂があります。 そこで… (こんなことを言う と鬼に大笑いされそうですが) 来年の早い時期に、スノー・シューを使ったからすの学校を開催いたします。  積雪状況次第ですが、とりあえず…[ゆったり散策][雪と戯れる] [冬の森観察] [アニマル・トラッキング]等々を候補にあげています。 詳細は、決まり次第、お知らせさせていただきますので、乞う ご期待。





    牡蠣(かき)殻による浄化システムのトイレ


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虫こぶ

 左写真はドロノキ(別名:ドロヤナギ)。 ヤナギといっても、園内に多い ヤナギ属ではなく、ハコヤナギ属の樹木です。  学名の属名はPopulus : ポプルス。外来種のポプラ(セイヨウハコヤナギ)の名のほうが馴染みがあるかもしれません。 日本に自生するポプルスは、このドロノキと、もう一種がヤマナラシ。 園内には両種が生えています。 そのドロノキの枝に、なにやらこぶ状のものが鈴なりに付いています(右写真)。
 一見、実のように見えますが、ドロノキの実は‘下がり簪(かんざし)’のような独特の形状をしています。この正体は…‘虫えい(虫こぶ)’。 アブラムシの一種ドロエダタマワタムシの産卵によって形成されたもので ドロエダタマフシと名付けられています。 晩秋、ここを飛び出した成虫は、ふわふわと まるで綿毛のように漂い、その様子から‘雪虫’と称されるのでした。







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千年を生きてきて (旬情報 番外編)

 長野県には単木の国指定天然記念物(国天)が 3本あり、写真はそのうちの 2本、小黒川のミズナラ[左] と 月瀬の大杉[右]です。  国天となっているミズナラは、全国でこれ 1本のみ。また、大杉は(樹種を問わず) 県内第一位の巨樹であり、国内のスギの中でも有数の大きさを誇るとのこと。いずれもが、後世に残さなければならない名木です。…が、 その環境にはだいぶ違いがあります。  ミズナラは、根の広範囲を柵で囲い 立入りを規制しているため、とりあえずは一安心。 一方、大杉の方はというと…すぐ横を(最近透水性舗装に替えたようではあるが)道路が通り、根元周囲は酸欠を招きやすい‘盛土’があり、さらには、石垣があったり 記念碑が乱立したりと、根の生育には厳しい環境となっています。
 伝承では、樹齢 1800有余年とされている大杉。 そんな永きを生きてきた今、こんな目に遭うとは…





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