.    '09年12月17日

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薄雪(うすゆき)の日

 夜半から朝にかけて降った雪は、さほど暖かさを感じない朝陽で瞬く間に解けました。春先の淡雪(あわゆき)同様、薄雪による幻想的な世界は、陽射しによって一瞬にして消え去りました。 こんな出来事が幾度か繰り返されたある日、厳しい寒さのために解けなくなった雪が、ここ安曇野をおおうのでした。
 ところで、来年早々には、スノー・シューを使ってのからすの学校を予定しています。そのためには、どうか 雪が降りますように… と、そんな願いとは裏腹に 気象庁によると今シーズンは暖冬とのこと。「やはり地球温暖化の影響か?」と短絡的に考えたところ、 たまたま見た地球物理学関連の学会のアンケート結果で、地球温暖化を支持する学者が 10%、逆 に寒冷化へ向かっているとしたのが 20%、残り 70%は判らないとか。IPCCの気候変動データの捏造疑惑も浮上した今、さて、地球温暖化とは (ーー )?






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冬枯れの野に赤い実

 上写真はソヨゴ。和名の由来は、葉が風に揺れて『戦(そよ)ぐ』の意。  「そよぐ」と書くと、微風にそよそよと揺れ動く様を思い浮かべますが、「戦ぐ」 と漢字で書くとなにやら荒々しく不穏当な様を連想します。 余談ながら…『戦』は‘送り仮名’次第で幾通りかの読み方があります。 1.戦〔たたかう〕 2.戦〔おののく〕 3.戦〔そよぐ〕。 日本語(漢字)の難しさと奥深さを再認識したのでした。
 下写真はヒヨドリジョウゴ。名の由来はヒヨドリが好んで食べるからとのことですが、どうやらあまり野鳥の好物ではないようです。 たいてい、このように鈴なりになったまま、冬枯れの野の点景になっています。じつは、鳥が食べないのも道理。 毒草で、特に果実は要注意です。毒成分はソラニン。 ジャガイモの芽や表皮にある神経毒です。 その毒作用は、かのサリンと同様。 不用意に口にすることのありませんように。









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誰もいない (旬情報 番外編)

 明神岳を背景にした河童橋。上高地をご存知の方には、ちょっと不思議な光景かもしれません。シーズン中は、この橋の上やその下を流れる梓川の河原は人々で混雑しています。しかし、11月の閉山祭の後は、釜トンネルが閉鎖され、(工事関係者を除き)車での入山ができなくなる為、このような風景となります。 近年は冬期ツアーに人々が入りますが、それはもっと積雪が増えてから。この時期、暗闇の釜トンネルを歩いてまで来る物好き(*^o^*)? は、ごくまれです。今回 当WEB管理人は、工事に伴う植生調査のために入山しました。  写真の左側に見えている樹は上高地を代表するケショウヤナギ。 ヤナギの宝庫である上高地にはこの他にも… ネコヤナギ、コゴメヤナギ、オノエヤナギ、イヌコリヤナギ、エゾヤナギ エゾノキヌヤナギ、エゾノカワヤナギ、バッコヤナギ、オオバヤナギ、ドロヤナギ などが自生しています。





  12月17日、このあたりは、積雪深 20cmとなりました