.    '09年12月29日

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ミステリー・サークル

 園内を流れる烏川(からすがわ)の川底に残されたミステリー・サークル。 「はて なんだろう?」とよくよく見ると、そこには鳥の足跡(下側左隅から中央)が。
 そこで思い当たったのはカワガラス。 どうやら、泳ぎながら 逆立ちをして嘴を土中に突っ込み、エサを採った跡のようです。  一般的には、川底を歩き回って水生昆虫や小魚を捕食しますが、今回写真で見る限りでは、歩きながらというよりも泳ぎながらエサを探したようです。 〔マウス・オンして現れる写真は、この時のものではありません〕   冬期間に繁殖期を迎えるカワガラス。 今はすでにペアとなり、2羽そろって仲睦まじく園内を飛翔しています。やがて厳寒の中を巣材を運ぶ姿が見られることでしょう。 過去には堰堤の滝の裏の排水口で営巣したこともあります。 はたして今回は、ヒナへの給餌に風雪の中を忙しく飛び回る姿を、どこで見ることができるのでしょうか。





 上流の工事の為に、泥が堆積してしまった場所で…


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寒風に吹かれて

 この樹はエノキ。毎年 ゴマダラチョウ、テングチョウ、オオムラサキなどの蝶が、この樹に産卵し、卵から孵った幼虫はこの葉を食べて蛹になります。 その他にも写真のような幼虫が、寒風に吹かれながらも 樹肌に留まっています。 「えっ!? 幼虫? どこに?」
直径 10cmの幹に体長 1cmの虫がいるのですが、おわかりですか? 〔写真にマウス・オンしてください〕
…と、これでもまだ判りませんか? 正体は、シラホシコヤガという蛾の幼虫。このような奇妙な風体になるのは体中に地衣類(※) を貼り付けているからです。地衣類は幼虫の餌であり、同時にカモフラージュの材料になっています。 それが功を奏し、見慣れないとなかなか判りません。 しかし、特徴は 3対の突起があること。それに着目すれば、意外と容易に識別でき、この樹でも瞬く間に5匹ほどが確認できました。
(※) 菌類と藻類の共生関係による複合体






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閉所のお知らせ

 年末 ・年始は、管理事務所及び管理事務所トイレを閉じさせていただきます。 期間は 12月29日〜 1月3日です。 ただし、その間も入園はできますので冬の烏川渓谷緑地を存分にお楽しみください。 12/29現在、森林エリアは 20cmほどの積雪があります(水辺エリアは数cm)。  この後、もう少し降雪があれば、予定通りスノーシューによる 「からすの学校」 が開催できると思われますので、乞うご期待。
 また、来年度(4月)からは、当園地は指定管理者制度の適用となり、これまでとは一味違う運営が予想されます。 その手始めに、4月には『からすの学校』ならぬ『からすの大学校』を予定しています。講師に唐沢孝一先生 を お招きして〔鳥が森をつくる〕ことや〔都市鳥の生態〕 について、興味深い お話しをうかがうとともに、毎年恒例のオオルリ観察会を開催いたしますので、こちらの方もお楽しみに。