.    '10年2月6日

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暖冬?

 寒い日が続いています。その寒さの中、除雪作業や、(スケート場化した駐車場の)砕氷作業に汗を流す毎日の当園地です。しかし、寒いとは言いながらも、堰堤を落ちる水は凍っていません。 年によっては、この堰堤に氷柱が林立することがあります。 それに比べれば、今年は写真で見る通り凍ることなく流れ落ちています。 …やはり暖冬なのでしょうか。
 ここ信州では、大寒よりも立春を過ぎてから厳しい寒さが続くことが多いのですが、なぜか それを忘れがちです。『立春』=『春』との連想から、その寒さが気にならなくなるのでしょうか。  『春が来る』という言葉の持つパワーと魅力、まさに言霊(ことだま)の為せるわざなのかもしれません。
 この時期園内では、秋に比べてすっかりスリムになったサルが乏しいエサを探し回っています。なんとか生き延びて、早春の恵みにありついて欲しいものです。





         正面の雪山は 『蝶ヶ岳』


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心機一転

 来シーズン(4月)から、当園地はこれまでの県直営から指定管理者による管理運営に代わります。  この先 3年間の管理者は財団法人 公園緑地管理財団。 全国にあるほとんどの国営公園の管理をされており、都市型公園の管理ノウハウの蓄積では他に比類なき組織であることに異論ありません。 当園地は それら国営公園に比べて規模の小ささを否めません。しかし、自然度の高さ(≒生物の多様性)は誇れるものがあります。これまで微力ながら管理してきた者としては、この緑地ならではの特性を活かした管理運営をしていただけることを願うのみです。
 そこで心機一転、まず最初の開催事業は からすの学校 としての 野鳥の話題 あれこれ。 講師に都市鳥の研究で第一人者の唐沢孝一氏を招聘しての充実の講座です。 是非是非、乞うご期待!





       公園緑地管理財団のWEBサイト


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雪中自然観察 (旬情報 番外編)

 当WEB管理者が講師を務めるNHK文化センター講座での雪中観察のひとこま。 白馬村落倉高原・浅間山をフィールドに散策&自然観察をおこないました。 晴れていれば後立山連峰の五竜岳から白馬三山までが目の高さに見えるとっておきの場所だったのですが、残念ながら降雪のため、その姿を現すことはありませんでした。 しかし、スノーシューを使ってのアニマル・トラッキングでは、降る雪もまた一興でした。
  〔アニマル・トラッキング=雪上の足跡から種類を知る〕 というのではつまりません。 残された痕跡から野生動物が どんな生活をしているかに思いを馳せることに醍醐味があります。 たとえば、目の前にリスの足跡があったとして… 音ひとつない闇夜の凍てつく雪の中、彼(あるいは彼女)が、キツネやフクロウの目を逃れ、走り回っている姿を思い浮かべられれば、 その存在がより重く感ぜられるのではないでしょうか。





   「この足跡の先で なにが起きているのかな?」