いまだ開花せず
園内に自生する桜で、もっとも早く開花するエドヒガンです。世に 600種余(自生種は 9種)はあると言われている桜のなかで、不動の知名度を誇るソメイヨシノの母親です
(最近になり、エドヒガン系品種のコマツオトメとの説が有力)。 江戸時代末期、父親であるオオシマザクラ との間に生まれた一本のソメイヨシノ。
その最初の一本と、それ以降これまでのすべてのソメイヨシノは同じ遺伝子を持つクローンです。
枝を接ぎ木して若木をつくり、その枝からさらに別の個体をつくってきたからです。
園内では、ソメイヨシノ(植栽)や エドヒガン が散るのを追って カスミザクラ、オオヤマザクラ、マメザクラ、ウワミズザクラ、イヌザクラの開花が続きます。
ところで、桜が華やかなのは、ひとつの花芽から複数の花が咲くことが一因 と言えます。近縁のウメやモモ、アンズなどにはない特徴であり、桜であることを一目で見分けるポイントです。
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