.    '11年11月9日

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落葉

 園内はすでに紅葉は終わりかけて、今や落葉のピークを迎えています。そして場所によっては、このような錦織の絨毯を敷いたかのような園路になっています。  ところで、今年は黄葉はそれなりに見ごたえがありましたが、紅葉はいまひとつでした。しかし、少ないながらも、なかには見事な紅葉 となった樹々もあります。 写真の場所は、ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、コミネカエデなど、赤く染まるカエデが混在する所。 その近くにはウリハダカエデ、ウリカエデ、ヒトツバカエデ など、黄葉するカエデも自生しています。
 余談ながら… この時期の清掃で悩ましいのが、落ち葉の処理です。公園園路と割り切って、歩きやすさ・安全性を優先して、きれいサッパリ掃き清めれば済むことです。しかし、落ち葉は生態系という閉じた系の循環の重要な要素です。 それを断ち切ることの影響を念頭においての対処が求められています。







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まだまだ休めない (園地外情報)

 11月8日現在、周辺の桜(ソメイヨシノ:後方、矢印)はすでに紅葉も終わり落葉真っ盛り。しかし、手前の桜はいまだ青々としています。 昨年無惨な姿となったこれらの樹々は、いまだ葉を落とすことができません。幹を途中から切られた(断幹という)ため、それまで貯蓄したエネルギーを使って 休眠芽や不定芽を出して枝をつくり葉を展開しました。なけなしのエネルギーを使ったため、本来ならば光合成の効率の悪いこの時期には落とすはずの葉を落とすに落とせず、 細々と糖(デンプン)を生産しています。しかしながら 傷を癒すには葉量が少な過ぎるため、一部では腐朽が始まっています。 この後、自らの治癒力で腐朽を止められるのか、それとも数年後に樹体がボロボロになってしまうのか。 後は樹の生命力に期待するのみ。 しかし、再び自然樹形に戻ることはありません。





      腐朽部位は、上記写真にマウス・オン


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天然記念物を観る (旬情報 番外編)

 当WEB管理者が所属する団体(樹木医ネットワーク ・松本) が、安曇野市の公民館事業:【名木めぐり講座】のご案内をさせていただきました。 満員御礼のご参加をいただき 天気にも恵まれて、案内人としてはありがたい限りでした。そのうえ、ご参加された皆様が樹木に関心のある方々ばかりで、これまた嬉しい思いをさせていただきました。 安曇野市内には天然記念物指定された名木が点在します。 バスで 5〜15分の距離を移動すれば、次々とそれらの樹々に出会えることの幸せを感じていただけたようです。  ちなみに、訪ねた樹木は… クロマツ、カヤ、イチョウ、シダレザクラ、ツガ、モミ、ハリギリ、ユリノキ、マユミ、ヒマラヤスギ、 ビャクシン、ツルマサキ、ケヤキ等。
 今回、スタッフとして愛知県の樹木医にも参加していただいたところ、(第三者の冷静な目から見て)安曇野の自然の豊かさを称賛していただけました。





 腐朽した幹の途中から根を出して頑張るシダレザクラ