.    '11年11月30日

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野生傷病鳥獣の一時的保護 〔続編 その6〕

.‘初めてのお散歩’を楽しむ保護中のムササビです。路上に落ちているところを拾われて当園地に来てから 100日以上が過ぎました。 当然ながらこれまでは屋内生活。夜は育ての親(スタッフ)が自宅に連れ帰り、昼間は事務所などで過ごしていました。 一日の多くの時間は巣箱の中で寝て暮らし、起きている時は部屋の中を走り回ったり、低い高さから飛ぶなどしています。 そしてこの日、試しに屋外に連れ出してみました。 母親代わりのスタッフも当WEB管理人も 「ひょっとすると、このまま飛び去って 帰ってこなくなるかもしれない。これでお別れになるのかな…」 との思いがよぎりました。しかし、その心配とはほど遠いお散歩になりました。ちょっと走っては足元に駆け戻り、樹を登っても 2mほど上がれば我々の背中めがけて飛び下りる始末。 嬉しくもあり、困ったことでもあり… とりあえず、放獣時期までにはしばらく時間が残っています。





     記念すべき ’11年11月24日の出来事


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冬期シーズン対応

 12月初〜3月末まで、冬期シーズン対応となります。 トイレは、管理棟以外は閉鎖させていただきます。なお、管理事務所および管理棟トイレは年末年始 (12月29日〜1月3日)を除き、オープンしています。(ただし、この間も入園はしていただけます)
 それにしても、毎年11月末日におこなう冬期準備を、今回のように楽におこなったことはありません。例年ならば、寒さに震えながら、あるいは 指先を暖めながらの作業を、今年は汗をかきながらおこないました。寒い日が続くなかの、 たまにある暖かな日は‘小春日和 (こはるびより)’との特別な思いをこめた呼称がありますが、今年のように毎日が暖かでは、その呼び名は不似合いです。寒い冬は夏を、暑い夏は冬を待ちこがれる身勝手さ。余談ながら… 当WEB管理人の知人に『夏は苦手で冬は嫌い。春と秋は花粉症で辛い』 という、季節感の無い方がいます。





          冬期閉鎖した須砂渡トイレ


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日傘 (園地外情報)

 当園地近く、安曇野の田園地帯で見かけた素敵な日傘ひとつ。 広々とした田んぼを貫く道わきにぽつんとベンチが置かれていました。 そして、そこに座る人を陽射しから遮るように生えている一本の カエデ
 このベンチに座って真後ろ(写真では左方向)を振り向けば、北アルプスを一望できます。部外者にしてみれば、ベンチの向きを反対方向にして、雄大な山なみを眺めたいところです。 しかし、ベンチはその眺望に背を向けて固定されています。もっとも、反対に向ければ、道を目前にすることになり、ちょっと居心地が悪いかも。 それ以前に、おそらくベンチの設置者は、この田んぼを所有されている方。自分の田を見られるように置いたのでしょう。 それにしても、もしもこの樹が田んぼの対面に生えていて、そこにベンチを置いたならば、北アルプスとそれを水面に映す我が田のいずれをも見られる格好の憩いの場になったことでしょう。





 盆栽風仕立てのため、大きさで推測する以上に古木