.    '12年3月3日

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杪冬(びょうとう)

 『杪(びょう)』とは『木の末(すえ)』の意。 木の幹や枝の先端をさします。 また、‘末(すえ)’とは‘終わり’のこと。 そこで、『杪冬』とは、冬の終わり=晩冬を意味します。 ここ安曇野で降る雪も、もはや冬の厳しさを感じさせるものではなく、早春に降る儚い雪を思わせるものです。  園内では、これまでに積もった雪が‘締まり’、スノーシューでないと歩きづらかった ここ森林エリアでも、今や長靴で散策が楽しめます。 カラ類やイカルの婚活の囀(さえず)りを聞きながら雪化粧した園内を歩けるのも、まもなくお終い。再び雪に出会うには、来シーズンまで待たなければなりません。 残された時間はあとわずか! 今がラストチャンスとなっている園内をお訪ねください。
なお、一部ではいまだ膝がもぐる(30〜40cm)くらいの雪が残っていますので、足元にはご注意ください。





     流れる川面も、厳しさから優しさに変り・・・


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今年のオオルリ観察会

 最近になり、夏鳥についての問い合わせが増えてきました。いつごろ、どのような野鳥が見られるのかというお尋ねがほとんどです。 今年もまた、4月下旬には姿を現すであろうオオルリを皮切りに、ノジコ、キビタキ、クロツグミ、コサメビタキ、センダイムシクイ、エゾムシクイ などに出会えることでしょう。  春一番の当園地の恒例イベントになっている『オオルリ観察会』。今年は4月21日(土)と22日(日)に開催します。  いつものようなオオルリ観察とともに、今回の目玉は【猛禽類】について学ぶこと。 講師は信州ワシタカ類渡り調査研究グループの中村照男さん。 フィールド観察者ならではの、とっておきのお話を伺います。
 写真の猛禽たちは、当園地や周辺で拾得された死骸を剥製にしたもの。 下記イヌワシともども、間近でその姿をご覧いただけます。[左から ノスリ、チョウゲンボウ、ハイタカ、トビ、フクロウ、オオコノハズク







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ゴールデン ・イーグル

 落命しているところを発見されて、縁あって当園地にて展示することになったイヌワシです。 本種は【天然記念物】及び【種の保存法】の指定種のため、たとえ死体であっても、その扱いには法的規制があります。 天然記念物としては文化庁が、種の保存法としては環境省が、それぞれ所管となります。 それらの手続きに時間を要したこともあり、当園地に死骸が持ち込まれたときは、だいぶ傷みが進んでいました。 はたして剥製にすることができるのかと思われる状況にあったものが、こんな立派な姿に生まれ変わったのは、ひとえに剥製づくりの師匠のお陰です。 ところで、この個体が落ちていたのは当園地から車で 20分ほどの所。 以前、園地周辺でイヌワシの飛翔が確認されたこともあり 「ひょっとして、その時の…?」との思いが浮かび、何やら親しみと因縁を感ずる展示品が出来上がりました。ご来園して勇姿をご覧ください。





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