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拝啓 コサメビタキ へ
春間近に降る雪は、湿り気をおびて重くなります。その雪で写真のコゴメヤナギが、地上から 3mほどのところで折れました。
ヤナギ類の多くは短命ですが、本種や園内にも自生するオオバヤナギは比較的寿命が長く、大木にもなります。
しかし、本来ヤナギ類は自らの命を長らえるよりも、氾濫地などでいち早く子孫を残し繁栄する生活手段を選ぶ進化をしています。
それゆえ、この樹がこうして命を終えたのも自然の摂理としては当然のことなのですが…。
残念なのは、当樹はここ数年間、毎年コサメビタキの営巣場所となっていたこと。 〔以前の話題は ⇒ こちら〕
今年もまた、繁殖の地を求めてここに来ることでしょう。 はるか異国から海を渡り山を越えて飛来したコサメビタキが 「やれやれ着いたぁ」と思いきや、「あれっ!? 樹が無いっ!」 とがっかりするのでしょうか。
それとも、近くにマイホームをかまえてくれるでしょうか。
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胸高直径 39cm、樹高 20m。 ヤナギとしては大木
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