.    '10年6月21日

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森の中のバードウォッチング

 烏川渓谷緑地市民会議主催による 森の中のバードウォッチングが開催されました。  水辺エリアではオオルリ観察会をはじめとして野鳥観察会が何回かおこなわれているのですが、森林エリアでの観察会は去年に引き続き今回で 2回目となります。  昨年は とある希少種の営巣場所を見つけるなど、貴重なデータを収集できました。「さて 今年は!」と意気込んで始まったのですが… 結果的にはちょっと期待はずれ…。 そうはいっても アオバトツツドリが間近で鳴く林内で、 ノスリが天空を悠々と舞い、目の前ではアカゲラが樹をつつく姿などを観察できました。
 そのほかに見たり聞いたりできたのは… イワツバメ、コゲラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、モズ、メジロ、カケス、ヒヨドリ、ハシブトガラス などなど。  これからは野鳥観察には難しい時期になりますが、それでも水辺 ・森林両エリアとも、まだまだ楽しめそうです。





          森林エリアでの観察会


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コサメビタキ 巣立つ

 一方こちらは水辺エリアに営巣していたコサメビタキの空き家。例年になく巣立ちが遅れていたため心配していたのですが、6月20日に無事 ヒナ全員が巣を離れました。 心配していたのは巣立ちの時期だけでなく、その巣の場所。 園路のほぼ真上に作ったため 時にはにぎやかな集団や、ちょっかいを出しそうな元気な悪ガキどもがその下を通ることがあり、ハラハラドキドキしたこともありました。 (もっとも、天敵抑止としてヒトを利用していたのかも)  いましばらくはこの近くに留まり体力をつけ、やがて北アルプスを越え日本海を渡り、はるか異国の空を舞うことでしょう。
 園内では毎年コサメビタキの営巣が確認されていますが、ここ数年来、ごく狭い範囲で巣作りしています(※)。 同じ個体なのでしょうか、それともここから旅立ったヒナが成長して戻ってきたのでしょうか。
 (※)以前の様子は ⇒ こちら





    保護のため、営巣中は公表を控えていました


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樹木観察(6月19日開催)

 からすの学校 ・第35回は、葉・花・実でわかる樹木観察。  樹木分類(検索)シリーズとして毎回好評を博する講座です。今回はまずはじめに『森づくり ・山づくり』 と題して講義していただきました。  理論に偏らず、フィールドでの研究や実践の成果を聞くにつけ、大学の先生とは思えない説得力 (←おぉっと 失言!) に惹き込まれるのでした。  参加者の中には、山づくりをしている個人やNPO関係者、造園業あるいは林業の方などもおられ、講師の示唆に富む話題は即活用できるのではないでしょうか。
 午後は【葉・花・実を使っての樹木分類(同定)】。 いつもながらのことですが、はじめはそれど熱心でない(関心が無い?)方も、検索方法のコツがつかめると やがて夢中になって 図鑑と首っ引きになるのでした。‘知ることの喜び’ を体感できるひと時です。