.    '12年7月30日

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倒木

 当園地の隣接地での出来事。 雨降りの後、アカマツ、カラマツ、クリ、コナラなど、10本あまりの樹木が倒れていました。強風が吹いたわけでもないのに、なぜそろってバタバタと倒れたり折れたりしたのでしょう? … どうやら、すでに枯れていたアカマツあるいはクリが倒れたのをきっかけに、他の樹が巻き添えになったようです。〔←引き金になった樹は、写真にマウス・オンして種名記載の2本〕   倒れた樹はすべて梢にフジノダフジ)が絡んでいました。雨滴により茎葉重量を増したフジのために、最初の 1本が倒れ、それに引っ張られて‘いもづる式’に写真の状況になったと思われます。 なお、ほとんどの樹は今が最も水をあげる時期であり、樹冠が重くなり、その結果、 途中から折れる危険性が高いと考えられます。晩春から初夏にかけて、風も無いのに、外観は健全に見える樹(実際には、中身が腐朽している)が倒れることがあります。





          一蓮托生 道連れに…


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安曇野市イベント

 安曇野市主催の ‘安曇野市生きもの調査説明会’と‘安曇野検定 現地学習会’の 2つのイベントが合同で実施されました。 50名余りの参加者を 4グループに分けて、それぞれの方々に当園地の自然についてご紹介させていただきました。 お伝えした一例は… 安曇野市に自生(自然に生える)カエデやヤナギのほとんどの種類が園内にあるため、市内を探し回らなくても、ここに来れば事足りる。 比較することで違いが判る樹、例えばヒノキサワラコナラミズナラハウチワカエデコハウチワカエデなどが、 隣りあって生えている。 その一例として、数m離れて並んでいるクルミ(オニグルミ)サワグルミを観察して、その違いを目の当たりにしていただきました。
 他にも レクチャールームの野生哺乳動物や野鳥、昆虫の剥製や標本をご覧になり、『こんな生きものが近くにいるんだぁ』 と実感していただけたようです。 





  隣りあって生えているオニグルミとサワグルミを観る


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威風堂々

 園路の真ん中で、ヒトが近づいたくらいではビクともしない アズマヒキガエル。 なにやら沈思黙考しているのか、その後ろ姿には哀愁がただよっています(写真にマウス・オン)   時に、蛮勇をもって、この蛙に触る人がいますが、危険です。 体液にはブフォトキシン(‘ブフォ’はヒキガエルの学名) という極めて毒性の高い成分が含まれています。 心臓に関わる強心配糖体なのですが、まさに毒と薬は表裏一体。その体液は、いわゆる‘ガマの油’であり、それを原料とする生薬は‘蟾酥(センソ)’といい、漢方薬をはじめとして、よく知られた市販の薬にも使われています。
 そんな強力な武器を身にまとい、向かうところ敵無しのヒキガエルですが、ヤマカガシ(ヘビ)は好んで捕食するとのこと。 一説では、ヤマカガシには有毒と無毒の個体があり、その要因として、ヒキガエルを食べるか否かの違いによるとのことです。⇒ [Wikipedia





     【ヒキガエル】の別名が、【ガマガエル】