.    '12年12月1日

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守り神

 園地上空を飛翔するノスリ。 園内ではトビ(=トンビ)に次いで見かけることの多い猛禽です。 ノスリには[農地の守り神]の名があるとか。 農作物に被害を与える ネズミ ・野鳥 ・昆虫などを捕食して田や畑を守ることから名付けた先人の観察眼の鋭さを知る思いがします。 もっとも、田畑に害をおよぼす野鳥だけにとっての天敵ではありません。 園内で野鳥観察をしていると、鳥の動きが急にそれまでとは変わることがあります。 『もしや!?』と空を見上げると、時としてそこにノスリの姿が…。   飛ぶのをやめて木陰に身をひそめる小鳥たち。生死を分ける彼らの緊張感が伝わってくるようです。   上昇気流を捉えて旋回しながら急上昇する姿、風を巧みに捉えて停空飛翔(ホバリング)する姿、身近な猛禽類でありながら、出会うたびにその勇姿に見惚れるのでした。
       〔猛禽類の剥製の話題は ⇒ こちら





        『カッコイイ なぁ〜』 (*’-’*)


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初雪 〔12月1日 10時頃〕

 スタッフ間で、『今日は暖かいですねぇ』などと話していた朝。 なにやら怪しげな空模様になってきたと思う間もなく、急に寒くなり一陣の風とともに雪が舞い始めました。 そして、瞬く間に園内は雪景色。しかし、その30分後には風はおさまり雪もやみ、のどかな天候となりました。 そして、うっすらと積もった雪も 2時間後にはほとんどが消えてしまい、なにやら‘狐につままれた’かのような思いをしたものです。 天気予報によると、この日を境に安曇野は、曇り と雪マークが一週間続きます。 野生動物にとっては、餌の確保や積雪に耐える試練の日々の始まりです。
 自然界では、雪による餌の不足が野生動物の数を適度に抑える要因になっています。言い方を換えるならば、冬の間に多くの野生動物が春を迎えられずに死んでいくということ。  雪に覆われた厳冬の安曇野の野山に分け入ると、そのことが実感できます。





      雪降りの様子は、写真にマウスオン


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冬期シーズン対応

 当園地を訪ねていただくと、まず最初にあるのが、この須砂渡(すさど)トイレ。 シャッターが閉まっているので、『あれ!? 休園中なのかな?』と思われるかもしれません。  12月初〜3月末までは冬期シーズン対応として、トイレは管理棟トイレ以外は閉鎖させていただきます。なお、管理事務所および管理棟トイレは年末年始 (12月29日〜1月3日)を除き通年オープンしています。 (ただし、この期間中も入園はしていただけます) さて、いよいよ迎えるスノーシーズン。 夏期に比べて来園される方は極端に少なくなります。当園地は渓流沿いにあるためなのか[烏川渓谷緑地⇒夏]というイメージがあるかもしれません。 しかし、自然の恵みや不思議をじっくりと体感できるのは、むしろ夏以外です。そんな地の利を活かして、年明けの積雪期にはアニマル・トラッキングや樹木観察 などのイベントを開催いたします。





     冬期閉鎖した須砂渡トイレ(水辺エリア)