.    '12年12月9日

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トトロ…?

 こうして見ると、ニホンリス(=ホンドリス)の手足の大きさの違いに気づきます。 両手を胸の前にして、後ろ足でチョコンと立った姿には、他の四足歩行の動物とは違う、なにやら 人間臭さを感じます。
  ところで、日本に生息するリスは、このホンドリスと北海道にいるエゾリスエゾシマリスです。 しかし、数年前より、当WEB管理人の観察フィールドで シマリスを見ることがあります。当初、北海道にしかいないシマリスを見つけて 「これは大発見っ!」と興奮したものですが、 どうやら ペットショップで売られているチョウセンシマリスが捨てられたか逃げ出して野生化しているようです。 他にも、西日本では特定外来生物(※)タイワンリスによる問題が発生しています。果樹や林業、建物への被害が深刻化しており、いずれ生態系へ影響を及ぼすことも懸念されます。
  (※)輸入・飼育・野外へ放つことは法律で禁止





        写真にマウスオンして別写真


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どこかで見た顔

 人間臭いといえば、まさにニホンザル。どこかでこんな顔を見たことありませんか?…近所のオバサン? 酔っ払った自分?   普段から赤ら顔の彼らですが、秋から冬にかけては、顔もお尻も赤 (というより‘朱色’)になります。 特に雌の変化が著しいのですが、それは繁殖期を迎えている証拠です。 だいぶ以前に 『ニホンザルの学名Macaca(マカカ)fuscata は、お尻が‘真っ赤っか’だから』と聞き 「なぁるほどぉ」と納得していたのですが、どうやらそれが‘ガセネタ’であると知ったのは最近のことです。  実は 世界に生息するオナガザル科マカク属の一種であることからの命名とのこと。  ところで、今頃が繁殖期となる理由は、春から夏にかけて出産し、餌が豊富な時期に子育て期間をあわせるためです。〔⇒ こちら〕
 初夏に換毛した夏毛が伸びて、見るからに暖かそうな毛で覆われた、ふっくらとした体で冬を迎えます。 





      園内で見かけることが多い この頃


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安全講習会

 管理事務所スタッフおよび烏川渓谷緑地市民会議会員を対象に、安全講習会として 【林内における傷病者観察方法及び搬送の実技】 をおこないました。 これまでも毎年 【普通救命講習】 を実施していますが、今回はそれとは別に林内作業時を想定して、山中における対処を中心に 2回にわたって学びました。  1回目は心肺蘇生法や止血法を実習し、 2回目は傷病者の観察方法や搬送方法について実技を通して学ぶ内容濃い講座でした。
 写真は担架による搬送の様子。この他にも着衣やザック、ブルーシートや毛布あるいは木の枝などを使った担架の作り方、あるいは 人手による搬送法など、屋外での 『いざっ』 に役立つ知識と技術を得とくできました。 あとは実践で… いえいえ、とんでもない! この技術が役立つことがありませんように。





      山中での搬送には工夫と技術が必要