.    '13年6月15日

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水生生物観察会

 からすの学校 ・第59回は、水生生物観察会。  烏川渓谷緑地の売り(謳い文句)のひとつに『水生生物の種類と生息数の多さ』があります。 5〜6月にかけて、安曇野市内の小学校 10数校・1000人あまりの体験学習(環境教育)が園内でおこなわれます。 それら児童への対応として、【園内を散策しながらの自然観察】【レクチャールームの展示品説明】そして【水生生物の採集&観察】 をおこなっています。 これまで 10年近く接してきて感じたことは、多くの子供たちが動物や野鳥に興味や好ましい思いをもつことがあっても、いざ昆虫となると無関心あるいは拒否反応を示すということ。 しかし、そんな子供たちも、実際に川に入り自ら採集した生きものには興味をもちます。 今回の講座は、水性生物研究の第一人者から昆虫生態を学ぶとともに、ライト・トラップの仕組みや作成方法を知る絶好の機会となりました。





 夕方から始まったライト・トラップ(灯火採集)実践講座


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外来・帰化植物観察会

 写真の左側は外来種のセイヨウタンポポ、右側は在来種(日本に昔からある)シナノタンポポ(信濃蒲公英)です。 『在来種のニホンタンポポには、このシナノタンポポの他にも… カンサイタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、エゾタンポポ、オキタンポポ、シロバナタンポポ、クモマタンポポ、タカネタンポポ など数十種ある』 とか、 『セイヨウタンポポが爆発的に増えるのはなぜ?』など、タンポポを語り出したら、とてもこのコラムでは書ききれません。 あるいは、ハルジオンヒメジョオン。[ジ]と[ジョ]の違いがわかります?  漢字で表記すると、ハルジオンは[春紫苑]、ヒメジョオンは[姫女苑]。言い方を換えるならば、『ハルジョオン』や『ヒメジオン』という植物はないということです。  園内に生えるそれら外来植物に注目して、安曇野の草本の今昔を知っていただきたく企画した次回からすの学校外来・帰化植物観察会に乞うご期待。





最近は、両者の交雑種らしきものを見かけることもあり…


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梅雨の花

 今が盛りと園内のあちらこちらで咲いているタンナサワフタギ。 同じ仲間のサワフタギもまた、そこここで咲き誇っています。 今年は雨の少ない空(から)梅雨ですが、いつもの年ならば、そぼ降る雨にしっとりと濡れた白い花が、昼なお薄暗い林内に際立っています。 ところで、両者の違いは花だけを見たのでは判りません。見慣れれば、葉が違うことに気づきますが、なによりの見分けポイントは【実】です。 タンナサワフタギの実が黒色なのに対して、サワフタギは瑠璃色。 そのことから、サワフタギの別名はルリミノウシゴロシ(瑠璃実の牛殺し)。 実が瑠璃色であることからの命名ですが、それにしても‘牛殺し’とは、なんとも物騒な名前。しかし、この場合の‘殺す’とは命を絶つことではなく、牛の動きを‘封じ込める’の意。 かつて、この樹を使い牛の動きを制御する‘鼻木’を作ったことに由来するとか(諸説あり)。生活感のある命名です。





  葉は園内に多い【シロシタホタルガ】の幼虫の餌