.    '13年6月3日

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カモシカのような足

 なんとも愛くるしい顔立ちのニホンカモシカ。管理事務所駐車場での一場面です。 かつて、『カモシカのような足』 が、ほめ言葉なのか迷ったことがあります。 しかし、その際のカモシカはニホンカモシカではなく レイヨウ(羚羊)と知って納得したものです。  足といえば… 当園地が開園した11年前、後ろ片足を引きずっていたカモシカがいました。 その2年前(開園する前)にも、その個体を確認しています。まさか当園地の管理人になるとは思ってもいなかった当WEB管理者が、たまたま近くを通りかかって出会ったものです。 少なくとも 3年間はその近くにいたことになります。さらには、後ろ片足は一時的な怪我ではなかったわけです。 野生動物が傷を負うことは、生存には極めて厳しい状況のはず。 草食動物とはいえ、積雪期の餌探しや生息環境である断崖での移動などを考えると、 よく何年間も生きていたものだと感銘しました。





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一方、こちらは…

 窓口に駆け込んで来られた来園者が仰るには、「マムシがいるので、捕まえたほうが良いのでは!?」とのこと。 危険な動植物だからと、それらのすべてを排除する方針はとっていない当園地ですが、やはりマムシとなるとそのままにはしておけません。  しかし、これまで園内においてマムシを目撃したことは無かったため、『ひょっとしたら…』 と思いつつ現場に行ってみました。 案の定、そこにいたのはアオダイショウの幼蛇(=子ども)。写真では大きさが判りませんが、手のひらに乗るサイズです。 大きさといい、触るとヒンヤリとした気持ち良さといい、思わず手に乗せたくなりますが、それは禁物です。触ると冷たく感ずるということは、相手(ヘビ)にとっては暖かい(暑い) ということ。 変温動物のヘビの体温を、ヒトの体温で変化させるのは避けるべきです。 それにしても、上記のカモシカと比べて、ヒトに疎(うと) まれる存在ではあります。





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お花見

 さて、これからが(桜の)お花見シーズンです。 『えっ! 今頃?』と思われましたか? たしかに、北海道での開花発表(ただし、ソメイヨシノではなくオオヤマザクラですので‘物差し’は違いますが)は最近とはいえ、 多くの方が『今年の桜はとっくに終わった』と思われていることでしょう。しかし、信州の桜シーズンは まだまだこれからです。 写真は 6月2日に撮ったミヤマザクラ。 ご覧のように、一部はいまだ‘つぼみ’ですので、この後しばらくはお花見ができます。  また、この 3日前には飯山・斑尾高原で満開のオクチョウジザクラを見ました。 さらには、県内の亜高山から高山に自生するタカネザクラ(=ミネザクラ)は、これからが本番。6月中旬頃まで花を見続けることができます。  桜シーズンの(ちょっと遅い)幕開けとして4月19日に当WEB管理者がおこなった『桜探訪』。 それ以降、信州では 2ヶ月あまりの間、お花見が楽しめます。





          上向きに咲く純白の花