.    '13年8月15日

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オーバーユース

 この頃、車での来園者急増のため、終日にわたり駐車場の満車状態が続いています。 せっかく遠くからお出でになっても、駐車ができずに入園を諦める方が多い状況です。 バーベキューや水遊びを目的に地元の方が朝からつめかけるため、遅れて来られる遠くからの来園者の皆さまに残念な思いをさせてしまっています。 散策や写真など、自然環境の良さを期待されるのであれば、お盆を中心とした夏休み期間中のご来園はお薦めできません。 ただし、このオーバーユース状態は、水辺エリアの一部 【芝生広場】に限られます。 水辺エリアのその他の場所及び森林エリア全域は、当園地ならではの静かな散策や自然観察が楽しめます。特に森林エリアの2箇所の駐車場が満車になることは極めて稀ですので、どうぞそちらにお出かけください。







   上:水辺エリア駐車場  下:森林エリア駐車場


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森林エリア (その1)

 こちらが上記でお薦めの森林エリア。 暑い駐車場から木立の中に一歩入れば、そこにはホッとできる空間が。 単に、日陰だから太陽光がさえぎられて涼しいというだけではなく、実際に温度が数度低いためです。 それは、樹が根から吸い上げた水のほとんどを、葉から蒸散させますが、その際、気化熱を奪うことにより樹林内の温度を下げているからです。  一方で、厚く堆積した腐葉土は水分を多く含んでいるため、風が無いと湿度が高くなり不快指数が上がります。  そんな快適さと蒸し暑さが目まぐるしく変わる園内。 エゾゼミが喧しい森林エリアを歩きながら、今が盛り と見られる花は…クサギ、ホツツジ、ヌルデ、リョウブ、ミズヒキソウ、キンミズヒキ、ヌスビトハギ、 ユウガギク、キオン、ノアザミ、オトコエシ、フシグロセンノウ、ツリフネソウ、キツリフネ、コバギボウシ、ソバナ、 ツリガネニンジン、オオヤマサギソウ、ミヤマママコナetc(一部)







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森林エリア (その2)

 こちらは【みはらしの森】にある手作りベンチです。 北アルプス ・蝶ヶ岳を望む展望場所の近くにあります。  蝶ヶ岳の右隣は常念岳、尾根を越えて下れば、そこは上高地という位置関係。 ベンチに座ると、これら北アルプス(飛騨山脈)から吹き降ろす風が、樹々をそよがせたあと、心地よく肌にあたります。 この場所でアルプスの風を感じたら、さて散策に出発。森林エリアの上部と下部では 90mほどの標高差があります。 以前は急坂のルートしかなかったのですが、緩やかな新道ができたため、ゆったりと園内散策を楽しんでいただけます。 園路の処々には丸太のベンチがあり、【みんなでつくる森】には四阿(あずまや)もあります。 メインルートの距離は 2kmと、それほど長くはないのですが、そこは山道。 起伏ある道を野鳥の声や虫の音を聞きながら、折々の山野草や樹々を観て歩けば、思わぬ程の時が過ぎています。