.    '14年2月20日

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エサ場を求めて…

 写真:上はミヤマホオジロ、下はビンズイです。 ミヤマホオジロは冬鳥として日本に来る渡り鳥。一方のビンズイは夏にヒバリに似た囀りで園内を飛んでいます。 ちなみに、ビンズイ ・タヒバリ ・ヒバリは見た目はそっくり。この三者が見分けられればバードウォッチャーとして一歩前進だとか。  なお、ビンズイは漂鳥であるため、夏に園内にいたものが今もいるというのではなく、違う場所にいたものが移動してきたと思われます。  この時期、雪でエサ場が減るために、たまたま早く雪解けしたり、早目に除雪が終わった場所に野鳥が集中します。  エサ場が限られるのは、鳥にとっては深刻な問題に違いありませんが、野鳥ファンには格好の観察場所となります。 この日も他の場所で、数十羽のホオジロと、百羽あまりのウグイスの群れが目撃されました。







 海外旅行派(ミヤマホオジロ)と国内旅行派(ビンズイ)


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豪雪の日

 一直線に並んだスノーシューの跡… ではなくて、テンが通った跡です。積雪深 70cmとなったこの日、足裏が雪に沈みにくい構造になっているとはいえ、さすがに全身が潜っています。 それにしても驚くべき跳躍力と体力(?)です。 この飛び跳ねるような足跡は、休んだ様子もなく数十m続いています。 それに比べて我が身は… スノーシューを履いていても沈み込む深雪に 一歩一歩に体力を消耗しながら、どうにか歩を進めるのが精一杯。  テンのように体を宙に浮かせる力など、とても出すことはできません。 それにしても、かつてない大雪のために、エサ不足から餓死する鳥や哺乳動物がどれほどいるのでしょう。 野生動物の多くは 天寿をまっとうすることなく、事故や飢えで死ぬ現実を痛感します。 一方で思うのは今年の冬鳥の少なさ。  ひょっとすると、冬鳥はエサ不足となる大雪を予見していたのかもしれません。





        尺取虫走法により残された跡


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アニマルトラッキング

 からすの学校 ・第63回は、アニマルトラッキング。  開催予定日は近年まれに見る大雪(豪雪)になったため延期しての実施となりました。  講座の始まりは室内での講義。 当園地や周辺に生息する野生動物のあれこれについて、面白くも真面目な話題で盛り上がりました。 その後、フィールドに出ての観察。当日は60cmあまりの積雪深があったために、参加者の皆さんにはスノーシュー の効果とありがたさを実感していただけたようです。  園内には多くの種類の陸生大型哺乳動物が生息していますが、今回確認できた痕跡は少ないものでした。 残されていた足跡(痕)は キツネタヌキニホンザルノウサギリスなど。  時折見られるテンカモシカイノシシなどの痕跡はありませんでした。 そんななかで話題になったのがヤマドリの歩行した跡。 追跡して「鳥なのに、こんな所を歩くのか」との驚きの声があがりました。





        ヤマドリの歩いた後を追う