.    '14年3月11日

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新たな展示

 今年もまた、ご厚意により新たな剥製ができあがりました。 写真左から、オオタカ(幼鳥) ・ホオジロ ・キジバト ・ビンズイ ・カシラダカ です。 なかでも当WEB管理者にとって思い入れがあるのはカシラダカ。  彼(← 冬期の雌雄の区別は難しいのですが、頭部の毛に黒色が多いことから雄と判断)を死なせてしまった悔いがあるからです。 ところで、オオタカの幼鳥は希少価値がある一方、ホオジロやキジバトあるいはカラ類(シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラなど)はどこでも見かけるため、目撃しても『なぁ〜んだぁ』となりがちです。 しかし、目の前のその個体とは一期一会の縁。勝手な思いをするならば 『今この場で会うために、この鳥はこれまで生きてきた』。 そう考えれば、見慣れて感動が無くなってしまった野鳥との出会いも大きな喜びとなります。…上記のカシラダカが、自分にとっては他とは違う特別な一羽であるように。





     綿や補強材を使って、ただいま養生中


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いまだ冬景色

 場所によっては、いまだに 50cmの積雪深がある園内です。『寒いながらも雪の少ない冬になる』との予報があったような気がしたのですが… 結果として、いつになく残雪多い年になりました。 これは安曇野だけに限らず、県内各地あるいは全国的な出来事 (といっても、いつもは降らない所に降ったということ)のようです。  例年ならば、今頃から園内で咲くザゼンソウセリバオウレンの自生地も、今はまだ厚い雪の下。 はたして、雪解けはいつになるのでしょうか。  余談ながら… 当WEB管理者が講師を務める講座において、この時期に予定していた南信(長野県の南、伊那 ・飯田方面)で、大雪と残雪のために行き先が決められないなどということは、ここ数年無かったことです。  とはいえ、暦ではすでに『啓蟄』が過ぎました。 野生動物にとって、冬は自然淘汰の季節。厳しい冬を生き延びたものだけが春を迎えます。







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樹名札

 以前にも設置した樹名札の追加作成を始めました。その数は、50数種。 一般的にはメーカーの既製品を使うことが多いようですが、当園地においては、その多くがオリジナルです。 市民会議植物班メンバーと管理事務所スタッフが協力して、説明文の起草と校正 さらには一部のものは写真撮影をおこないました。 この作業を通して『判っているつもりで気にもしなかった樹も、いざ説明しようと、じっくりと観たり調べたりすると新たな発見がある』ということに改めて気づきました。 珍しいものには注目しても、そうでないものは見ても見えずになりがちです。このことは動植物に限らず景観についても言えること。 信州安曇野という恵まれた自然環境に身をおいている幸福とは裏腹に、それに慣れてしまい、新たな発見や感動が無くなる不幸があります。 興奮を継続させず、慣れ忘れることが、人が生きるための要件とは言いながら…





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