白鼻芯 (園地外情報)
それは、要請のあったイチョウの樹木診断をしていた時の出来事でした。 作業開始から 30分ほど過ぎ腐朽を調べるために木槌で幹を叩いたところ、樹上でなにやらゴソゴソ音がしました。
何事かと見上げると… じっとこちらを見ていたのはハクビシン。思わぬ遭遇に、お互いに見つめあうこと数分間。やがて、いたたまれなくなったのか、身を翻して樹洞の中へ。 そして、
次の瞬間に現れたときは、子どもを咥えていたのです。またたく間に 1mほど樹を上り、隣から伸びているスギの枝を伝って林の中に姿を消しました。
どうやら危険を察知して、子どもを隠す行動をとったようです。
なんとも気の毒なことをしました。親子で穏やかに眠っていたところを叩き起こしてしまったようです。
ところで、ハクビシンが外来種なのか在来種なのか結論は出ていません。いずれにせよ、それは ヒトの都合であり、彼らはあずかり知らぬことです。
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