白露(はくろ)
二十四節気の白露となり、草木の葉に露が目立つようになりました。
明け方、大気よりも草木の葉の表面温度が下がると、露点(水蒸気が凝結し始める温度)以下になって葉に露がつきます。それが朝露【上写真】。 大気中の気体(水蒸気)が液体(水)に変化したものです。
一方、これに似た現象が、‘溢泌液(いっぴつえき)’【下写真】。 植物が吸い上げた水は、通常は‘蒸散’(大気中への放出) により気化されますが、状況によっては蒸散では排出しきれずに水滴として放出します。
それが溢泌液です。 土壌から吸い上げた水であるため、各種ミネラルが含まれています。そこで植物としても『そのまま捨てるのは、もったいない』と考えて(?)、有用成分の一部は、放出前に回収しています。
なお、樹木は今や成長時期は過ぎ、吸収する水 の量を減らし、まもなく活動休止に入ります。
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