落とし物
ツキノワグマの糞。サル同様、こちらもオニグルミをエサにしていたようです。このほかに、園地周辺で拾うクマの糞にはクリが多く見うけられます。
いつもの年ならばドングリ(コナラやミズナラ)を食べる時期ですが、今年はそれらが不作のため、やむなく硬い殻のクルミを食べ続けていると考えられます。
以前、クマがクルミを食べている現場に出会いましたが、サル以上にけたたましい音で殻を噛み砕いていました。 その音の違いは、一度に口にする量によるものなのか、それとも口(頭骨)の構造による共鳴の違いなのか…
つい最近までアリやハチを捕食していたクマですが、ここにきて食生活が変わったようです。
これからは‘冬ごもり’(冬眠ではない)に備えて、皮下脂肪を蓄える体づくりの時期です。それにはドングリの実が最も有効なのですが、その‘頼みの綱’がこのあたりでは不作。 クマにとっては、気の毒な冬になりそうです。
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