いまだ増築工事中
キイロスズメバチの巣です。 これを見つけた時、巣のあちこちから蜂が飛び立っていたので、
『おっ! 珍しい。出入り口が複数あるっ!』と思いました。多くの場合、キイロスズメバチの巣は、どんなに大きくなろうとも出入り口はひとつです。
稀に複数あるらしいのですが、これまで見たことがありませんでした。そこで、思わぬ珍景発見と心躍らせながら、よくよく観ると…
巣に出入りしているのではなく、盛んに増築中であることがわかりました。働き蜂がそれぞれ運んでくる巣材(樹皮や朽木あるいは巣の内側から削り取ったもの)の違いにより色が異なることから、このような マーブル模様になります。
巣の形態も面白いのですが、生態も興味深いものがあります。 一例をあげるならば、エサ。 幼虫は肉食(動物の死肉や昆虫)ですが、成虫は幼虫の分泌液(栄養液)がエサであるため、まるで ‘子どもがおとなに授乳する’ かのようです。
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