.    '14年12月6日

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後光がさす

 差し込む陽の光が、後光のように見えるのは、ミー散乱によって起こるチンダル現象です。 小雨あがりの直後、陽が差しはじめた頃のこの現象は、わずか数分後にはなくなりました。 こんな出来事に出会えるのも、雨の中を歩いていたからこそです。 散策や自然観察は、天候の良い日に偏りがちです。 しかし、荒天時にも捨てがたい魅力があります。  これから迎える冬シーズン、雪の日や冷える日、荒れる日が多くなります。だからこそ、楽しみの多い季節到来とも言えます。 そこで、当園地開催イベントの【からすの学校】では、来年早々の積雪期に、雪のフィールドを歩く【スノーシュー・ハイク】、あるいは雪上に残された痕跡から野生動物に思いをはせる【アニマル・トラッキング】を開催します。 安曇野の厳冬期をお楽しみください。 なお、それに先立ち年内に、ニホンカモシカ学習会〔室内での座学〕を開催します。





          森林エリア【苔の路】


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初雪 ('14.12.5〜6)

 上の写真撮影から数日後の同じあたりの風景です。今シーズン初めての降雪による積雪深は、2日間で 5pから場所によっては 15p程になりました。 ちなみに、事務所の車のタイヤを夏タイヤから冬タイヤに換えた 2日後の出来事でした。 むろん、このまま根雪になるわけではありませんが、北アルプスの麓に位置する当園地は、山から吹き降ろす風のために、安曇野の他の地域と比べて気温の低い日が多いようです。 このまましばらくは、雪景色が楽しめそうです。 こんな雪模様の中でも、いや、こんな雪だからこそ、サルは活発に動き回っています。 おとなも子どもも、雪を払い雪を掘り、盛んにエサを探しています。  クマと違い冬ごもりしない彼らは、冬の間中エサを探し続けなければなりません。 …と、それにしても気になるのは、今年のクマのエサ不足。 ひょっとすると、冬に歩き回る個体が多いかもしれません。





             上の場所の近く


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樹幹注入 (園地外情報)

 当園地に隣接のアカマツ林でおこなわれた松枯れ(‘松くい虫’とも呼ばれていたが、正式には‘マツ材線虫病’)対策の講習会の様子です。140人あまりが集まり、予防的に樹に薬剤を打ち込む ‘樹幹注入’の方法を学びました。 ところで…『このままでは、将来松林が無くなってしまう』との心配があるようです。 しかし、そもそもマツ林の中にアカマツの幼樹は育ちません。 アカマツやカラマツは一代限りの林です。 もし、芽生えがあるとすれば、それは、林の外(林縁部)やアカマツを伐採したあと地です。 マツ枯れ対策は、あくまでも【今あるアカマツを守る】ことが目的であり、将来のアカマツ林を守ることにはつながりません。 むしろ、いっせいに伐ることが、将来にアカマツ林を残す可能性を高めると言えます。 ただし、その際は、アカマツは芽生えても、それ以外の、その場所が適地となる樹木が優先するのでしょうが。





     やり方を間違えると薬害が出る