雪に弱いのは?
時ならぬ雪が樹をおおいました。 着雪の重さに耐えかねて、根がえりして倒れたり、幹が折れたり、枝が落ちたりしましたが、その多くはアカマツでした。
次に被害の多かったのは、ヤマハンノキとヤナギ。 一方、ヒノキやサワラなどには被害はなく、
むしろ クリスマスツリーを思わせる優美な姿となりました。 この違いはどこからくるのでしょう?… 針葉樹は緯度の高いところが繁栄場所です。そこは太陽が横からあたる地域であり多くの場合は多雪地です。そのため、横から陽を受けやすい樹形となり、
かつ着雪が少ない(積雪により枝が垂れ下がる)枝張りになったようです。 対する広葉樹は緯度の低い場所(=太陽が上から照らす)に向いた‘開いた樹形’のため、もし落葉していなければ甚大な雪害を受けることでしょう。
アカマツは針葉樹でありながら、樹形は広葉樹に近いため、葉への着雪が被害を与えたようです。
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