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傷ついて…
園路を歩いている時に、帽子の上にポトリッと落ちてきたのは… トビナナフシの一種のヤスマツトビナナフシ(安松飛七節)。
ご覧のように(前脚・中脚・後脚のうち)前脚の右脚がありません。時としてこのような姿になるのは… 捕食者から襲われた際、自ら脚を切り離す‘自切’で危機を回避するからです。
それは、まるで ‘トカゲのしっぽ切り’ のようです。 なお、失われた脚は、若齡時であれば再生することがあるようです。
他にも興味深いのは… オスが見つかっていないこと。 『えっ!? それじゃ、どうやって子孫を残すの?』と疑問を持たれることでしょう。実は、単為生殖により、メスだけで卵を産み世代交代しています。
トビナナフシにオスは不要なのでした。この虫に限らず、気にしなければ‘見ても見えず’の小さき生物も、興味を持てば尽きない話題があります。 水生生物観察会が、そんなきっかけとなりますよう。
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【知ることの喜び】は、こんな小さき生きものからも…
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