.    '15年8月20日

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ということは…

 園路を歩いている時、20mほど先に、なにやら真っ黒な小動物が、じっとしているのを発見。 双眼鏡をとり出した刹那に飛び去ってしまいました。 その大きさと、ゆったりとした飛翔は猛禽類を思わせました。『残念 もっとじっくり観たかったなぁ』と思いながら先に行くと、なんと茂みの中にその姿がありました。 写真がそれです。猛禽にあらず、ジュウイチの幼鳥でした。カッコウの仲間のジュウイチは、オオルリ、ルリビタキ、コルリなどに託卵します。 おそらく巣立って間もないことから、この近くにある巣で孵ったと思われます。 …ということは、園内の誰かが卵を託されていたわけです。 最も可能性の高い相手は、園内に多い オオルリ。 …ジュウイチに出会えた喜びの一方、この一羽が生まれるために数羽のオオルリが犠牲になったことを思い、ちょっとやるせない気持ちに…。 それにしても最近、オオルリの受難が続きました(⇒こちら)





  生まれて初めてヒトに見つめられ、緊張している?
        〔マウス・オンで別写真 〕


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一方、こちらは…

 上記が新たな生の話題であるのに対し、こちらは死の話題です。写真はハリオアマツバメの翼。名前の由来となった‘針状の尾羽’とともに散乱していました。 鳥類のなかで飛行速度が最速(ハヤブサの急降下速度はこれを上回るが、水平速度での比較では勝るとのこと)といわれています。鳥類で最速ということは、哺乳類や昆虫を含めた生物のなかで、最も早く空間を水平移動する生きものということになります。 その空のトップアスリートが、なぜこんな姿になってしまったのでしょう? 痕跡(羽軸の損傷状況)から、猛禽ではなく哺乳動物に捕食されたようです。  しかし、子育て時以外、眠る時でさえ飛び続けているこの鳥を攻撃するのは、陸上動物には不可能です。 猛禽に襲われて落下、あるいは、なんらかの事情で着地したところ(足の指の構造上、地面から飛び立てない) を動物に捕食されたのでしょうか?





  20cm近くある翼は見る角度でメタリックグリーンに


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象…?

 伐採して積んであったアカマツの丸太に穴が開き、そこから多くのフラス(木くずと虫糞が混ざったもの)がこぼれ出ていました。 割ってみたところ、そこにいたのはオオゾウムシの幼虫。 このままの姿で越冬して、来年になって蛹になり、やがて羽化して成虫になり、この木から脱出する …はずでしたが、残念なことになってしまいました(−_−;)  それにしても変わった形をしています。〔言うまでもなく、胴体を途中で切ったわけではありません〕  『尻すぼみ』という慣用句がありますが、まさにそれを地で行く姿です。  ところで、これがなぜ‘象’虫なのかというと、成虫を見れば納得できます〔⇒こちら〕   この他に園内で見られる象虫の仲間は… コフキゾウムシ、スグリゾウムシ、カツオゾウムシ、ツツゾウムシ、コナラシギゾウムシ、クリシギゾウムシ、マダラアシゾウムシ など。 さらには、 一見姿の似たオトシブミも10種ほど生息しています。







         だるまさんが ころんだ