.    '15年7月30日

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園内大盛況

 連日大盛況となっている園内です。(地元の小学校はまだですが…)子どもたちの夏休みが始まり、親子連れや県外から来られる方々が急増しています。  現場にいて判るのは、これまでとは違う来園者層。昨年までの今ごろは、バーベキューを目的とした若者グループが多く、駐車場はそれらの来園者で終日占有されていました。 しかし、‘バーベキュー禁止’となった今シーズンは県外ナンバーの車が多く見られ、地元ナンバーの車も、子ども連れが激増しています。 駐車場を占有する車が減ったことで 県外車両での入園が増えたり、あるいは、酔客の多かったこれまでと違い、安心して子どもを遊ばせることができると思われた結果でしょうか。   今ある自然を後世に残すことが目的のひとつである当緑地において、その障害となる主因が排除されました。その一方で、一時的オーバーユースが、これまで以上に懸念されます。





     


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園内で咲いている野の花

 写真はフシグロセンノウ。ちょっと薄暗い樹林の中、真夏の草いきれの道を歩いていると、この場違いともいえる色に出会うことがあります。 ナデシコ科センノウ属のこの野草は‘節’が黒色であることから‘節黒仙翁’の名があります。 同じセンノウ属で真っ白な花のセンジュガンピに涼しさを感ずるのとは違い、 暑苦しさを感じるのは、花弁の形と色の違いからなのでしょうか…? このほかに、今園内で旬の花は、 ヨツバヒヨドリ、オカトラノオ、ヌスビトハギ、ソバナ、タマアジサイ、ミズヒキ、キンミズヒキ、 イタドリ、ツリフネソウ、オトコエシ、キツリフネ、イヌゴマ、ユウガギク、ゴマナ、コウゾリナ、クサフジ、ボタンヅル、オトギリソウ、キツネノボタン、 イヌトウバナ、ヤマトウバナ、ヤブジラミ、ボントクタデ、ヤブカンゾウ、ノアザミ、コバギボウシ、アカショウマ、チダケサシ、オニルリソウ、ガンクビソウ、ハエドクソウ、クズ etc。 他にも、続々と開花開始です。





     


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〔飲用不適〕森の湧き水…

 森林エリアにある【森のわき水】。かつては水質検査をおこない、飲用に問題無いとの結果が出ています。 〔過去の話題は⇒こちら〕 しかし、最近は検査していません。 そのため、【飲用不適】としています。 その理由は… たとえ検査時に問題が無くても、悪条件がそろえば、一時的な汚染の危険性があるからです。 一般論として、『湧き出し口から直接飲める水以外は(それがどんなに山奥の自然豊かな場所であろうとも)飲まない』ことです。  たとえわずかでも地表を流れれば、雨水の流入や野生動物による汚染(死骸やそれにともなう微生物、あるいは糞尿の混入)の危険性があります。  数年・数十年をかけて濾過された湧き水とは(味の違いは認識できないにしても)、安全性に違いがあります。 何か事があった場合、自分の身は自分で守るしかない自然の中での‘賭け’は、極力避けるべきと考えます。





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【補足】 当緑地周辺には、名水とされる場所が点在します。
     その中でもお薦めは… お種の水
     環境といい、伝わる説話といい、(足場の悪い山道ですが)訪ねるだけの価値があります。