.    '17年2月16日

   .

スノーシュー体験

 当園地主催のスノーシュー体験を実施しました。開催の趣旨は、スノーシューを履いて歩くことですが、ただ歩くだけでなく、 動物の痕跡(足跡、食痕、糞)や野鳥の姿や声、樹木の冬芽などを見つけて時を過ごしていただきました。   確認できた足跡は… キツネ、テン、リス、ノウサギ、ネズミ、イノシシ、サル、ヤマドリ。 食痕は… サルが食べたササの葉、ニセアカシアの枝。カモシカが食べたササの葉。マヒワの群れが訪れたと思われるヤマハンノキの根元にはおびただしい数の種が落ちていました。 残されていた糞は、サルとテン。そのほかに、樹木の冬芽や葉痕(落ちた葉の付け根が枝に残した養水分の通り道の痕跡)の観察でプチ盛り上がりしました。





スギの樹を上ったのは誰? リス?それともムササビ?       


   .

小鳥

 写真はキクイタダキ。 ミソサザイ、ヤブサメ、エナガ とともに、国内の小鳥 (この場合は文字通り “小さな鳥”) の代表です。下のコハクチョウと比べて、その大きさのあまりの違いに、 十把ひとからげに【野鳥】と呼ぶのが、なにやらはばかられます。 ところで、キクイタダキの名は、頭の上の羽が、まるで【菊(の花びら)を戴いている】ように見えることからの命名です。その黄色い羽は冠羽 (かんう) と呼ばれ、あたかも王冠を冠っているようであることから、学名は 【小さな王様】とのこと。写真の小さな王様は、秋から冬を園内で過ごしていたのかもしれません。 やがて春を迎えると、繁殖期を過ごすために、より標高の高い場所に旅立つことでしょう。





   全長10cm余、体重5gにも満たない小さき生き物 


   .

そろそろ 旅立ち… (園地外情報)

 トラックが爆走する道路脇で採餌する コハクチョウ。 ここ安曇野では、【犀川白鳥湖】と【御宝田遊水池】の 2か所が、白鳥の越冬地として知られています。 しかし、写真の場所はそこではなく、当園地から車で15分ほど離れた田んぼで撮影したもの。顔を泥だらけにして採餌しています(写真マウス・オン)。 今シーズンは、鳥インフルエンザ騒動があったため、白鳥飛来地への立ち入りは規制されていました。 人為的な餌づけで、一箇所に集めることの問題を改めて意識した年でした。なお、当園地レクチャールームでは、幼くして事故死(高圧電線への接触による感電死)した個体(こちら)を剥製にして、生態を知る一助になればと願って展示しています。





   遥かシベリアから来て、よく ここを見つけたものだ