第19章  天子降臨から天孫降臨へ
 天照大御神の子(天子)天の忍穂耳の命 おしほみみのみこと から 天子の子(天孫)天の邇々芸の命ににぎのみこと に変更。
 天照大御神 地上の平定が完了したので 息子天の忍穂耳の命(天子)再度勅命を出した。

 しかし
 息子天の忍穂耳の命 天照大御神
 
母上 申し上げます。天降りの準備をしている間に の子(次男 生まれました。
  名は 天邇岐志 国邇岐志 天津日高日子 番能 邇々芸の命 /あめにぎし くににぎし あまつひこひこ ほの ににぎのみこと
  この名前は
 天にも国にもニギニギしく 親しみ溢れ勢いがあり 天の日が高く上がり明るく 
  番能
ほの=稲穂 賑わいよく実のるというたいへんに喜ばしい名前です。
  この子こそが
 地上の中つ国を統治するに最適です。この子を降臨させましょう」と、申しました。
 天照大御神は
 「うむ!良いでしょう 孫の天の邇々芸の命 あめのににぎのみこと 
 降臨を命じましょう」。
 ☆天の忍穂耳 あめのおしほみみ の家族
  
 高御産巣日の神の娘の万幡豊秋津師比売
 よろずはたとよあきつしひめ 二人の子供が生まれた。
   長男は
 天の火明の命 あめのほあかりのみこと  次男は降臨した 天の邇々芸の命 あめのににぎのみこと 
  ナルホド 天孫降臨には そういう経過と理由があったのか‥‥‥‥‥‥ ボサツマン
         最初は
 天照大御神の子が降臨予定だったから 天子降臨 てんしこうりん のはずだった。
         だが
 孫に主役が移ったのだから 天孫降臨 てんそんこうりん なのですね
 
天孫降臨のとき
 
 天照大御神の世話人として 五つの伴の緒いつつのとものお (五柱の神)のほか三神を指名した。
    天の児屋 あめのこやね の命みこと  布刀玉 ふとたま の命  天の宇受売 あめのうずめ の命
   
 伊斯許理度売 いしこりどめ の命 玉祖 たまのおや の命  の五柱の神。
  
  思金 おもいかね の神 手力男 たじからお の神 天の石門別 あめのいわとわけ の神 の三神
  このとき 天照大御神邇々芸の命ににぎのみこと  三種の神器さんしゅのじんぎ を授け御言みこと を申した。
    三種の神器である八尺の勾玉やさかのまがたま やあたのかがみ 草薙の剣くさなぎのつるぎ 授ける。
    鏡は 私の御魂みたま である故 大切に祀るべし 思金の神は 政まつりごと を奏じるべし しかと 心得よ  ハハ〜
  五つの伴の緒は 天照大御神が天の石戸に隠れた時 協力し合ったメンバーです。    第7章参照

 
天の邇々芸の命 あめのににぎのみこと  地上に降臨されて即
  
天照大御神及び高御産巣日神たかむすひのかみ 豊受の神とようけのかみ 天の石門別の神あまのいわとわけのかみ 
  
五十鈴の宮いすずのみや  お祀り申し上げました。        五十鈴の宮は のちの伊勢神宮。
  手力男
たじからお の神 三重県多気郡に 鎮座なさいました。
  天の児屋
あめのこやね の命の子孫は 宮中の祭祀を司どる 中臣なかとみ 氏。
  ちなみに
 『大祓の祝詞』 中臣の大祓なかとみのおおばらい とも呼ばれる。
  
石斯許理度売いしこりどめ の命はつくり技術民の祖先。玉祖たまのおや の命は祭祀用つくり部族の祖先。
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