小林歯科診療所



いびき退治の解説




検討点   5ヶ月後(平成17年9月)の経過を、付け加えました。
        さらに2年6ヶ月後(平成20年3月)の経過を考察しました。
        5年経ちましたが、条件が微妙に変化してきました。(平成22年9月)
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1.鼻呼吸が出来ないと、適応出来ない:現在花粉症の絶頂期で、鼻づまりを起こしていて、口
  呼吸になりがちです。試してみた所、寝入りばなは熟睡し、鼻呼吸をしていて、いびきもか 
  かず順調に推移していました。しかし、眠りが浅くなってきた段階で、鼻づまりを起こし、呼 
  吸困難を来たし、目が覚めました。苦しくなって口を開けますが、大きく開けないと呼吸は無
  理です。やむなくはずしましたが、浅い眠りで、いびきを自覚しました。

花粉症が治まって以来、この問題はなくなり、5ヶ月後の現在、朝までほとんど気にせず装着し
ています。ただ、無意識にクレンチング(上下の歯、をかちかちと噛み合わせる行為で、1晩に
2〜3000回行うと言われています)した時、はずれて上顎に当たり痛くて目を覚ましたりはし
ます。

2年6ヶ月後、夜間使っていても慣れによって違和感は減っています。現在花粉症の真っ最中
ですから、鼻づまりをおこし呼吸しにくくなっています。夜中に口呼吸の為、呼吸音がいびき並
みに大きくなっているようです。上下の間隔を大きくし、空気が大量に通過出来るようにして、
やや改善出来たようです。

2.スプリントを改良して、前歯部に3ミリほどの隙間を作りました:矢張り浅い眠りにはいると、
  鼻呼吸が出来ずに口呼吸になっていました。呼吸は十分出来ているようで、自覚しながら 
  も(浅い眠りでしたが)朝まで眠り続けました。
  ただ目覚めた時、のどが痛いほど、口の中は乾燥していました。普段から口腔乾燥症に悩
  んでいますが、特にひどく感じました。マウスピースを入れる事がストレスになり、唾液分泌
  が抑制されたと思えます。

鼻呼吸が出来るようになった今は、使っていません。鼻呼吸は、慣れと訓練で多少は出来るよ
うになると思われます。

副次的な効果も現れてきました。ドライマウス気味で唾液の量が少なく喉が渇くのですが、
スプリントにより口腔前庭(歯と唇の間)に刺激が継続的に与えられ、唾液分泌が促されてい
るようです。試しに、シェーグレン症候群の患者さんに、同じ効果のある「マウスエイド」という
商品を使ってもらったら、明らかに唾液が多くなったようです。

3.顎関節のストレス:スプリントを入れた初日の朝、関節は重く感じました。かみ合わせの位 
  置は、しばらくはっきりせず、朝食後にやっと、感覚が戻りました。
  口呼吸用に前歯部に隙間を作った後は、3ミリ以上咬合をあげたためか、関節部の違和 
  感は強く1日続きました。現在、よりストレスの少ない高さと位置を模索しています。

現在、朝スプリントをはずした時の違和感は和らぎ、多少重く感じる程度になりました。ただ、
膿ろうの歯が引っ張られるような痛みを、時々感じます。

現在も同じ状態が続いています。

4.くしゃみやあくびに対して:上顎をラフにして、簡単にはづれるように調整した所、解決しまし
  た。

逆に、はずれて上顎に傷を付けてしまいます。ほどよい堅さ(はずれるけれど、はずれない?)
を探っています。

矢張りはずれてしまいすが、噛みしめてばかりでは疲れを感じますので、少し高めのかみ合わ
せの方が良いのではと思います。上下の距離を大きくして確かめる準備をしています。


5年経ちましたが、条件が微妙に変化してきました。(平成22年9月)

1.いびきを全くかかない日は比較的多くあります。
2.スプリントを入れていても、ひどい日が時々あります。(かなり増えてきているようです。)
3.いびきではないのですが、口呼吸による「プファー」という呼吸時に発する笛のようなかなり
  大きな音が出ているようです。
4.自身でも、噛み合わせが大きくずれて、スプリントから上顎が外れ下顎が後方に移動して
  喉が閉塞しているように感じられます。
◎対策としては、
1)スプリントの咬合高さを高くして、歯牙からの脱離を防ぐ。
2)下顎の前方移動を多くして、舌の陥落を防ぐ。
以上2点を近く試してみる予定です。




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