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救急医療問題 問題解決に向けて

救急医療問題の今昔と彼我・・・そして家庭医 

 2000年までに約150の三次救命救急センターが設立されて救急医療制度もようやく本格化するかに見えた。しかしセンターの運用は現実的なものとは云えず、一次・二次に至っては殆ど手つかずの状態にあった。しかしまたこの気運を無駄にすることなく次の一歩を踏み出すために、救急医療先進国の制度を紹介した。

南予医学雑誌 第2巻 第1号 2000年3月

不都合な真実・・・今治市の救急体制は存続できるか

 それから8年を経た今、前記の論文は陳腐な紙切れになるはずであった。しかし救急制度には何らの進展が見られず、それどころか、医師の減少のために現に存在している制度の維持さえも困難になってきている。
 この文は今治市の状況を書いたものであるが、制度存続の危機は全国に共通であり、すでに制度が崩壊した地域もあるかもしれない。
 直ちに総医師数を増やし、医師を診療科別に適切に分配する策を講じて実行に移さなければ救急医療は確実に崩壊するだろう。  

2008年2月15日号 今治医師会々報

ドイツの救急医療制度

 ドイツの救急医療を紹介して日本の救急医療と比較した。
両国間の著しい相違点は次の3点である。第一にドイツでは24時間・365日の救急医療が全地域で格差のない形で実行されている。第二には、その救急制度の中に司令部が組み込まれており、救急車に出動を命じ、患者を収容した救急車から情報を得て搬入病院を選定し、そこに直行させる。三番目は全ての開業医が参加する外来(診療所)救急業務が、規則によって明確に裏打ちされているところである。

(この記事は論文形式なので、先に次頁を読んでいた方がよいと思われる。)  

2011年6月 初稿

講演「ドイツの救急医療制度」 2011年12月3日 今治国際ホテル

  上記の「ドイツの救急医療制度」を要約して講演を行った。その際、内容の主旨をスライド上で図式化して簡潔に説明を加え、記事・地図・写真など多くの資料を現物あるいはそれに近い形で提示することに努めた。  


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