■ キシメジ科

ナラタケ
ナラタケ ★★★★★

 シャキシャキした歯ごたえがあり、ダシがよく出るのでみそ汁が一番!英語では「ハニーマッシュルーム」と 呼ぶらしく、キノコといえばこれをなくして語られないというくらい我が家では重要視している。
大量発生することも多くダンボール単位で収穫できる。クキを折るとボリっと音がする?ためボリボリと呼んでいる。
 ナラタケはいろんな形があるが、カサの真ん中に小さな黒い点(鱗片)がある、カサ外側には条線(放射状条線) が入っている、ツバ(の痕跡)があるのが特徴。
コレラタケアセタケと間違えやすいらしいので注意。

ナラタケ

ハタケシメジ ★★★★★

 道ばたや公園、庭先にも生える。ホンシメジに負けないくらい味はよい。 バター炒めかホイル焼きで素材の味を楽しむ。 ちなみに、自分では見つけたことありません。
 最も食中毒が多いきのこのクサウラベニタケに似ており注意。


ムキタケ
★★★★

 倒木にびっしり生えていることが多く、大収穫となる。 皮がむけやすいのでその名がついた。
 水っぽいので濃い味付けの料理がよく、すき焼きに合う。
 毒キノコのツキヨタケに間違えやすい。


シモフリシメジ
★★★★

このキノコが採れだしたら、シーズンも終わりとなる。
歯切れがよくうまみがあり、シチュー風にして食べたらうまかった。
有毒といわれるネズミシメジに似ているそうだ。


ブナシメジ
★★★★

 やまびこホンシメジの商品名で売られている。
カサの表面の斑紋が特徴。切り株や倒木に生えるが、たくさんの収穫は見込めない。
 どんな料理にでもあう。


エノキタケ
★★★★★

 雪が降る頃、枯れ木などに生える。栽培物とは全く姿形が違う。味も数段上である。

←春の山菜を散策中、崩れた斜面の木の根に生えているのを偶然見つけました。(H11.4.17) 


ホンシメジ
ホンシメジ ★★★★★

 幻のキノコ。なかなか見つけられないが、人知れず踏みつぶされていることもあったりする。 生きた木の根に共生しており(菌根菌)、栽培は難しいそうだ。 どんぐりの木(コナラ)の周辺に発生する。
ホイル焼き、バター炒め、スパゲッティ、オムレツなど何にでも合う。

ホンシメジ
(左)H12.10.12 幻のキノコと言えないほど大量に収穫。
(右)H11.10.16♪大豊作!意外と見落としそうな場所に生えていた!
毒きのこのクサウラベニタケとよく似ている。 近くに平気で生えているので注意が必要だ。ホンシメジはずっしりと重たく中実である。

バカマツタケ
★★★★★

 見つけることは難しいがマツタケに劣らずよい香りがし、重宝される。 カゴに入れて歩いてると、辺りにいい香りが漂う。
茶碗蒸しやお吸い物がGOOD!

H12.10.1


キシメジ
★★★★

 名の通り全体が黄色いキノコ。キンタケと呼ぶ地域もあり、鮮やかな色を見ると なんとなくうれしくなったりする。スパゲッティなどによい。
食用のシモコシと外見上区別がつかないが、生える場所が違う。

H12.10.7


ホテイシメジ
★★

 通称ラッパシメジ。似た毒きのこもないし、カラマツ林に入るとたくさん採れる。
ただし、これを食べたらお酒を飲んではいけない。体内のアルデヒドが分解できずに二日酔いが続く。


スミゾメシメジ
★★

 カサの裏側は採った時は白くてキレイなのにだんだん墨汁のように黒くなっていく。

H11.10.16 小型のきのこ。


ムラサキシメジ
★★★

 いかにも毒々し〜い色で、ボリューム満点のきのこ。シーズン終盤に発生する。
やや土臭いがゆでこぼすとよい。ゆでるとよりもっと毒々しい紫色になる。



シロシメジモドキ
★★★

大型でボリュームのあるきのこ。スパイシーな香り。 味が濃いのでオムレツなどに。

(左)H11.10.16 大量に生えていたが、大きいので数本で十分。
(右)H12.10.12 昨年と同じ場所で 



■ イグチ科

ハナイグチ
ハナイグチ ★★★★★

 アワタケやラクヨウとよばれ、北海道ではボリボリと共に人気があるきのこ。
カラマツ林に発生する。カラマツから滴が落ちるところで草が生えてる所は見落としやすく穴場。 草をかき分けてみよう。覚えやすく、似た毒きのこもない。
 ぬめりがあり汁物や和え物がいい。


シロヌメリイグチ
シロヌメリイグチ ★★★

 通称シロアワ。カサが白く、形や生える場所はハナイグチと同じ。 見た目(色)が汚いせいかイマイチ人気がない。
ハナイグチ同様、汁物や和え物にする。


アミハナイグチ
★★★

 ハナイグチに似ているがぬめりはなく、傘のウラのスポンジ状部分(管孔)がスカスカしている。


イロガワリ
★??

イグチ系のきのこで、触ったり傷をつけると藍色になります。
見た目は気味が悪いがこれも食べられる。

H12.9.23 大沼にて


ヌメリイグチ
★★★

 ハナイグチによくにているが、ハナイグチほど鮮やかな黄色みがなく、近くにカラマツが生えていない。

H11.10.3 なかなかおいしそうなヌメリイグチをget♪


アカヤマドリ
★★★

かなり大きいので、一目でわかる。1本あれば十分だが、虫食いや傷んだモノが多い。 クキは今ひとつだったが、カサはなかなかイケル。

H12.9.23 ストロボで色が悪いが、カサは赤で管孔は黄色。



オニイグチ
??

いかにも怪しいキノコに見えるけれど、意外とおいしいらしい。
カサに綿毛状の大きな鱗片を鬼の角に見立てたところからその名がある。
鱗片がとがっていればオニイグチモドキ(食)である。

H12.9.23 まだ食べたことない。



■ モエギタケ科

チャナメツムタケ
★★★★

林の中の地面や倒木に発生。カサの開ききらない若いのは舌触りもなめらかでくせもない。 ツチナメコとよばれることもある。みそ汁や和え物に。
毒キノコのカキシメジ似ているので注意。


クリタケ ★★

 枯れ木に株になって生え、大量に収穫できるきのこ。カサの表面が割れやすいのが特徴。
歯切れはいいが、うまみは今一つのような・・・。でもクセがないので 誰でも食べられると思う。
 猛毒のニガクリタケに似ていると言われるが、全然似てないと思う。


ヌメリスギタケモドキ
ヤナギタケ ★★

 ヤナギの枯れ木に生え、ヤナギタケとも呼ばれる。
たくさん生えているが、すでに腐っていることも多いうえ、虫もたくさん入っており、状態のいいのは少ない。
似たきのこにヌメリスギタケがありこれも食べられる。
地面から生えるツチスギタケは古い本には食用と なっているが中毒例があるので注意。かたくておいしくないそうだが。

ヤナギタケ

シロナメツムタケ
★★

 チャナメと似ているが、カサの色が汚白色。
色のせいかチャナメよりも人気はない。我が家でも積極的には収穫しない。

H12.10.12 


ナメコ
★★★★★

 晩秋のキノコ。生える場所を知っている人は毎年大量に収穫してくる。
やっぱり味は栽培物よりも上である。虫がたくさんついているのが難。
写真はカサが開いており、老生したもの。



■ ヌメリガサ科

キヌメリガサ ★★★

 小さなきのこ。割合多くとれる。同じヌメリガサ科のオトメノカサ、ハダイロガサ も同様に歯触りもよく、おいしい。


ハダイロガサ
★★★

 傘についた落ち葉がなかなかとれないので収穫時に注意しよう。
毎年、大量に収穫している。
ゆでるとキレイなピンク色になる。(ドクベニタケでも紛れ込んだかとビックリする)


オトメノカサ
★★

 小型で純白可憐なきのこ。カサの中央部がややピンク色。



アカヤマタケ
??

 赤が鮮やかな小型のキノコ。
味も今ひとつらしく、また、人によっては中毒するらしいので、見るだけにしましょう。

H12.10.7



■ ヒラタケ科

ヒラタケ
★★★★

 倒木や枯れた木に生える。春に川釣りに出かけたとき思えぬ収穫があったりする。
おがくず栽培のがスーパーで売っているため、ポピュラーなきのこである。
毒キノコのツキヨタケと間違えた食中毒が多い。


タモギタケ ★★★

 鮮やかな黄色のキノコ。株状になって発生。栽培されている。



マツオウジ
??

 アカマツなどの倒木、切り株、生木に生えます。ときには線路の枕木や台所の柱 なんかに生えてびっくりさせられるようです。
がっしりしてうまそうであるが、マツヤニ臭が気になる。人によって 軽い中毒を起こすことがあり注意が必要。

H12.9 他人の家の庭木に生えていたのをいただいたもの。


■ フウセンタケ科

アブラシメジ
★★★

 ものすごくぬめりのあるキノコで、手がベトベトになる。 大量に収穫できるが、虫がたくさんついているので処理に大変。
汁物や和え物にするとよい。


ショウゲンジ
★★★

虚無僧(こむそう)のような傘の深いきのこ。デザイン的にはなかなかかっこいい(笑)

H11.10.16



■ タコウキン科

マイタケ ★★★★★

 これもまた幻のきのこ。栽培物があるのでおなじみであるが、天然物はまず見つけられない。
見つけることができれば株状になってるので大量収穫ができる。
歯触りは最高なので、バター炒めや天ぷらがいい。


マスタケ
??

鮮やかなオレンジ色で魚のマスの色に似ているから付けられた名前だそうだ。
かなり大きくサルノコシカケ風の上、毒々しいので収穫しなかったが、若いうちはフライやマリネにして 食べられるそうである。ただし、生食は中毒を起こすとのこと。

H12.9.23 ちょっと気味悪い。 



■ etc.

ニカワハリタケ 

 透明でゼラチン質のキノコ。猫の舌にそっくり。さっと湯がいてポン酢で食べる。



アカモミタケ ベニタケ科
★★★

 トドマツの林の中にたくさん生えている。きのこそのものは、ぼそぼそして おいしくないが、だしがよくでるのでみそ汁には欠かせない。 触ると手がオレンジ色になる。
ハツタケ、アカハツも同じ様な形をしており、これらもよいだしがでる。
我が家ではダシだけに利用し、キノコ自体は食べない。



シロカノシタ カノシタ科
★★★★

 ウラ側が猫の舌のよう(針状)になっているのが特徴。地面にポコポコはえているが、大量には収穫できない。
採ったばかりは白くてキレイだが、時間がたつにつれて茶褐色に変色。
フランス料理に使われる食材。シチューやスパゲッティの具にするとよい。 調理するとつるんとした舌触りで美味しかった。

H12.10.1



アンズタケ アンズタケ科
★★

杏子<あんず>の香りがするのでこの名前がついたそうだが、色のほうが印象的。
フランスではわりと人気のあるキノコらしいので、とりあえずバター炒めにしてみたのが 間違いだったかもしれない。杏子の香りが消えてしまった(笑) 写真はアカモミタケに似ているが、アカモミタケのように手に色がついたりはしない。

H14.8.23 この年初のキノコとりにて。写真はほぼ実物大。 



クロラッパタケ アンズタケ科
★★★

 「死のトランペット」の異名を持つが味はよい。ぼろぼろと壊れやすいが、火を通すとしっかりする。 スパゲティーの具などに。
 食べ過ぎはよくないらしい。(腸閉塞!?)

H12.10.7



ノボリリュウタケ ノボリリュウタケ科

 うわー。と思うほど怪しいきのこだが食べられる。
写真はすごいが、壊したわけではない。弾力のない堅いきのこでこのように壊れて生えている。
ポタージュスープの具にしてみたが、歯ごたえはいいものの味はいまひとつ
生で食べると中毒をおこす(らしい)ので、必ずゆでること。
傘が黒いのは別種の毒きのこなので気を付けよう。



カラカサタケ ハラタケ科
★??

唐傘というより、おっぱいでは(笑)。10cm以上ある大型きのこです。
カサの部分をフライにして食べるそうですが、
虫出し(塩水につける)はいらないのかな。(H11.10.3)

よく似たキノコでドクカラカサタケは毒きのこ。
根本が膨らんでいて、傷をつけると赤く変色するとか。



クロサカズキシメジ 
★?

つややかでかわいいきのこ。これ一つしか収穫できなかったので味なんて分かりませんでした。

H11.10.16



スッポンタケ スッポンタケ科
??

なんとまぁ!学名を訳すと「恥知らずの男性器」とのこと。いやはや。
頭部は悪臭を放つクレバに包まれ、なかなかすごいニオイである。ハエがたかっていた。
意外にも中華料理で使われるそうだ。

H12.9.23 いきなり目に飛び込んできた。 




初心者のためのキノコ採り入門

 

毒キノコに注意


ベニテングタケ  ドクツルタケなど食べると死ぬキノコもあります。詳しい人と一緒に出かけた方が よいのですが、なかなか身近にいないでしょう。そんなときは、簡単なキノコを2,3種 図鑑でよく勉強し、それだけを狙います。あるいは食べることを目的とせず、とりあえずたくさん 採ってきてニガクリタケ 図鑑などで調べてみましょう。写真の色は本物と違うことが多いので、図鑑も何冊か用意し比べてください。
おすすめのキノコは、ハナイグチなどのイグチ科のキノコ。カラマツの林を探して入ってください。もう一つは ナラタケ。カサの中心に小さな黒い点(鱗片)がたくさんある、周縁に条線がある、つば(の痕跡)があるのが特徴です。
クサウラベニタケ(毒)  一見美味しそうなので誤食しやすいクサウラベニタケ。 こういう地味な色のきのこの方が食中毒事例が多い。
傘にしっとりとつやがあり、傘の裏がわずかにピンクで、茎が中空という点でなので区別できるが、 若いものだとその区別も難しい。ホンシメジの横に平気で生えていたりするので、あなどれない。


山の師匠むっちーの投稿です。

むっちーのキノコ放談 

むっちーのキノコ事情