●サケ科 |
アキアジ chum salmon, dog salmon 北海道といえばやっぱりこれだべさ | |
サケ釣りは北海道の秋の風物詩である。普段釣りをしない人でもサケとなると、
朝まづめの釣りを終えた後、仕事に行くという毎日になる。
漁港や砂浜という一般的な場所で、ダイナミックな引きを味わえるとなると誰でもやみつきになろう。
正統はルアーマンには邪道に映るかも知れないが、
ルアーに餌をつけ、更にウキまでつけるという変わった釣りである。
釣りは人気だけれども、食品としてはアブラが落ち,パサパサ気味なのであまり人気がない。 【シャケを喰らおう】 【サケいろいろ】 シロザケにはいろいろ呼び名がある。 オホーツク方面でアキアジに混じって漁獲される高級魚ケイジ、 春から初夏にかけ太平洋側で漁獲されるロシア生まれのトキシラズ、 本州の川へ帰る途中のメジカ、 川に遡上しているブナ、 産卵・放精を終えて死んだホッチャレなど。 |
サクラマス masu salmon, cherry salmon 美しさはNO,1 | ||
真冬の釣りだが、ひたすらシャクリ続けるのでけっこう汗をかく。
三角バケというオモリが、仕掛けの毛針を小魚のように泳がす。
シャクりのピッチは、1分間に10〜20回位。釣り上げたときの喜びと魚体の美しさはNO,1の魚で味もよい。
寄生虫(サナダムシ)がいるので刺身はルイベにして食べる。 ちなみに、陸封型がヤマメ。 |
アメマス whitespotted charr 謎がいっぱい |
河川型をイワナと人は言う。海洋生活をして銀ピカ大型
になったのをアメマスと呼んでいる(分類学上は同一)。 沿岸域を生活しているようだが、海洋生活の部分は謎につつまれている。 食品としての価値はないので他のサケ科の魚より研究がおくれているのかな。 最近ブームになってきた真冬の釣りで、主に日本海沿岸での釣りが盛ん。 ジグやミノー、またはサケの稚魚やイワシを模したフライによる釣り。 |
エゾイワナ whitespotted charr 目指せ尺物 | ||
道内の川では上流に行くとどこでも釣れると思う。場所によっては河口近くでも釣れ、
数も多いのでヤマメより人気がない。だだ、最近、尺を超すイワナに出会うことができなく、
年々数は減っているようにも思う。 イワナを専門にした漁業もなく、養殖もほとんどされていない。当然食卓ではなじみがない。 イワナのあらいを喰おう。 |
ブラウントラウト brown trout とうとうこの魚が | |
1997年3月剥製に。 作成に手間取り赤い斑点が消滅。 | 最近は湖やダムなどに放流されたものが大型化し、釣り人を喜ばせている。
しかしながら、本来は生息しない魚が在来魚に与える影響は大きいでしょう。
まして貪欲な魚なので,北海道の生態系を崩してしまう可能性が高いのです。 |
●アイナメ科 |
ホッケ arabesque greenling 居酒屋の焼き魚定番メニュー | |
磯釣りでは人気の魚。船釣りでは外道の扱いをされることもあったり、
目的の魚が釣れないときの保険にもなったりする。
体に縞模様のあるのはキタノホッケという種類。
小型はロウソクボッケ、大型はネボッケと呼ばれる。ロウソクボッケはおいしくない。 フライ、煮付け、開き、すり身、など食べ方は多様である。中には刺身にする人も(寄生虫に注意)。 | |
アブラコ(アイナメ) fat greenling 引きの強さに惚れる | |
テトラの穴や堤防のふちをブラーで探る。
ウルトラライトのロッドでラインは6ポンド。小さい魚でも引きが強くスリルいっぱい。
ただし大物がかかったときはラインを切られたり上げられないこともしばしば。 秋〜冬にかけての船釣りでは40cm以上がバンバン釣れる。 刺身は絶品だが、それ以外の料理は今ひとつの感。しかしフライは意外とイケる。 |
ハゴトコ(スジアイナメ) Alaska greenfish アブラコの代表品 |
アブラコと同様に漁港でブラーをやってると釣れる。一見区別がつきにくいが,
尾鰭の後縁が丸いので区別できる。(アブラコは直線的) アブラコより味が劣るため人気はいまひとつ。でも引きはアブラコ同様楽しいよ。 |
スナアブラコ(エゾアイナメ) Whitespotted greenling アブラコの代表品2? |
噴火湾でのカレイ釣りの外道でたまに釣れる。砂地に点在する根をすみかとしているようで 全体的に体色は濃くない。また全身に白色斑点があるので他と区別できる。 食べたことないので味は不明だが、たぶんアブラコに劣るであろう。 |
●タラ科 |
マダラ pacific cod 鍋にして、たら腹食べよう | |
5キロクラスが5本以上釣れる日も。メーター10kg級なんて釣った日には、
処理しきらないし、カミさんに怒られてしまう。知人に配るも迷惑!? 水深100メートル以上の深場で、タラシャクリ棒という おもり(大型のジグ)に、タコベイトをかぶせたイカリ針(右写真)をつけ、 ひたすらシャクる。最近は300gのジグにPE3号の電動ジギングも注目されている。 |
スケソ(スケトウダラ) walleye pollpck Alaska pollack 食卓に超貢献してます |
この魚、北海道の漁業や食品製造業、食卓に最も貢献している魚ではないでしょうか。 鮮魚としてはたまに見かけますが、多くはかまぼこ、ちくわなどの練り物、タラコ、明太子、各種珍味類etc として利用されます。専ら漁業としての魚で、釣りではたまに外道として釣れるのみ。 釣りたての新鮮なのをコンブだしの鍋にするととってもおいしい。 たらこを作ろう。 |
●フカサゴ科 |
クロソイ(ナガラゾイ) jacopever 北海道のブラックバス? | |
ご存じ、夜釣りの代表魚で、浮き釣りがおもしろい。真っ暗な海に、
電気浮きの赤い光を見つめ、スーッと海中へ引き込まれていく。この瞬間はたまりません。
ワームフィッシングも盛んで、最近は専らこの釣りを主としている。
沖の根を攻めると、40cmを越す大型も釣れる。
また沖ではキツネメバル(マゾイ)なんかも釣れる。 刺身は歯ごたえがあり美味しい、煮ても焼いてもOK。 アラはダシが良く出るので、潮汁やみそ汁するとよい。トゲトゲしてるので捌く際は注意! | |
ハチガラ(ムラソイ) Mottled rockfish 北海道のブラックバス? | |
クロソイと同様の釣り方で釣れる。クロソイよりも体高があり太っている。また、
体表に赤色斑点があり容易に区別できる。 道内では主に道南中心に分布し、 あまり大型は釣れない。 食べ方はクロソイと同様だが、クロソイよりウマイという人もいる。 |
ヤナギノマイ yellow body rockfish プカプカ | ||
釣り人以外はなじみが薄いが、けっこう人気がある魚。100m以上もの底から釣り上げられ、 減圧により浮き袋が口から出る。あやまって針から落ちたときなどは海面にプカプカ浮かび、 妙な光景である。トゲトゲしてるので調理は気を付けよう。 |
ウスメバル goldeye rockfish 金魚や〜 | |
北海道ではなじみが薄く,魚屋でも見かけない魚。 釣りは道南が中心である。胴付き仕掛けに白や緑のフラッシャー針、エサはコウナゴや サバなど。水深40m以上の荒根に生息する。 魚体は,金魚のように赤く,5本の暗色横帯がある。 脂がのって、煮付けや刺身は絶品である。 |
ガヤ(エゾメバル) White-edged rockfish ガヤガヤうるさいという・・・ | |
・・・ほど昔は、群れて泳ぎ回わり、うんざりするほど釣れたらしいが、残念ながら 今ではあまり見かけない。ソイ釣りでたまに小型が釣れるくらいで,狙って釣ろうとする魚ではない。 味はソイより劣るが、新鮮なものの刺身はなかなかいける。 ソイと同様に卵胎生で、沿岸性が強く時には河口や汽水域にも入る。 |
●アジ科 |
ブリ yellowtail ジャーク&ジャーク | |
95年頃から始まり、いまや道南で大ブレイクしているソルトウォーターフィッシング。
函館山沖は8月中旬から10月中旬までブリのパワーに魅せられてプレジャーボートが集結する。
遊漁船は少ないので予約を入れるのも困難な状況である。 ひたすらジャークを続けるジギングが人気。PE3号に10号以上のショックリーダー、100〜200gのメタルジグという仕様。 また、イカを釣った後それをエサとしたふかせ釣りも。 北海道では40cm位までをフクラギ、60cm位までをイナダ、それ以上をブリと呼んでいる。 釣ったブリは一晩寝かせたほうが、アブラがまわり美味しくなるそうである。 |