十二大従星の解説
■天報星
人の一生に例えると母親の胎内に宿っている胎児の時代を表す星。生まれる前の胎児が日々刻々と変化しているように多くの可能性を秘め持っています。心の変転が速く、自分の心に素直に従うので言葉や行動がくるくる変わることがあります。一貫性がなく気まぐれで平気で約束を破ることもあるため、周囲からは気分屋と思われることも。仕事も勉強も何でもそこそここなし多芸多才ぶりを発揮します。色んなことに興味を持ち、多忙な毎日の中で超人的なスケジュールを消化出来る人です。素晴らしい集中力で、大変記憶力が良く無尽蔵につめ込むことが出来ます。そのため情報通で物知り。（その知識が浅いか深いかは体験が裏付ける）常識にとらわれない自由な発想がユニークな性格を作り上げます。天報星は霊感（直観）が強い星とも言われています。【初年期の運】
さまざまなものに興味を持つ子供。子供の頃に親の運勢が変化をする…という暗示があります。
【中年期の運】
中年期に何か大きな変化があることを表します。長くやってきたことをやめてまったく違う分野に転向したり新しく生まれ変わるような生き方を始める可能性があります。人生の方向づけが中々定まらなくて、ただひたすら変転変化を繰り返す人もいます。
【晩年期の運】
住居の変化、仕事の変化、家族も含めて波瀾の多い晩年の人生という暗示があります。いくつになっても夢見る世界が広がるタイプ。老いて静かな老後というよりは、もうひと頑張りが必要な晩年。また、それだけの気力と健康に恵まれると言われています。
■天印星
この星は人の一生にあてはめると赤ちゃんの時代。周りが自然と手を差し伸べたくなるような愛嬌があり何となくユーモラスで場を和ませるムードメーカー。自力で運を開くというよりも周囲に助けられながら自然体に生きて世渡りをします。粗忽でうっかりものの一面もありますが素直な態度で自己表現するので失敗しても人から許されるお得な人です。いくつになっても若々しい可愛らしさがあるので周囲の注目を集めやすく、この星を持つ人は人気者が多いでしょう。トップには向かないので、受け身の姿勢を崩さず自然体のままに生きて世渡りをしていくことで運勢が安定します。【初年期】
自然体で無邪気で子供らしい子。万人に好かれ可愛がられるので、家庭や学校のアイドル的な存在になる人もいるようです。
【中年期】
人間関係が豊かな時代。タナボタ的に人から有形・無形のもらいものを与えられることがあります。
【晩年期】
いつもにニコニコしているような可愛い年寄り。周りから大切にされると言われています。
■天貴星
自意識が目覚める３～７歳ごろのエネルギー世界。子供のような好奇心、向上心が旺盛で学ぶことに情熱を燃やす知性派です。吸収したものを人に教え伝えていく才能にも優れているので、この星を持つ人は教師、指導者に向いていると言われています。どことなく品格があり、体面を重んじる人なのでそれなりにプライドが高く、責任感が強いタイプです。身なりのお洒落に気を使うため、きちんとしていて流行に染まらない古風な一面があるかもしれません。礼節さを失わず目上をたてる気質があるので引っ込み思案になったりもします。長男・長女の役目を持つ人です。【初年期】
真面目で素直で向学心が強い子供時代。
【中年期】
仕事に対してまじめに取り組む人。人生の安定にこだわる分挫折に弱いと言われています。
【晩年期】
おしゃれで身奇麗な年寄り。いつまでも気が若くいられるので若者とも自然に交流できます。
■天恍星
思春期から成人するまでの時代を表す星。精神的なものを最も美化したくなる一面があり夢が多いロマンチストです。内面は寂しがり屋なのに表面は明るくてあでやかなので、異性をひきつけます。天恍星は芸術・芸能の星と言われていますが色気のある星なので、女性は同性の友達をあまりつくらず異性のサポートを頼りにする傾向があるようです。自意識は相当に強く小なりといえども大に屈しない負けず嫌いな気風をもっています。常識を押し付けられるのが嫌いで常に変化を求めながら、人生を切り開いていくタイプです。異文化の外国人や海外と縁を持つと運が開けます。【初年期】
親の運が不安定な時代に生まれる子供。異性への目覚めが早い。成人する頃までは、反抗心強く早熟でませた子供といわれています。
【中年期】
年寄りかなり若く見られるのが特徴で大人になっても迷える子羊。成人しても現実離れした夢・ロマンを追い続ける傾向があります。
【晩年期】
老年期を優雅に過ごそうとするので風流人で遊び上手。気も若く、女性は外見もかなり若くみられます。
■天南星
成人としての一歩を踏み出した時代を表す星。自分の力で目標に突き進む前進力は大変パワフルですが目的を急ぐあまり、手段に粗野な面が現われ正しいと思ったら誰であろうと、言葉を選ばずハッキリと主張を唱える人です。一度前進させたならガムシャラで、情熱的なあまり批判的な一言も多く、敵も味方も多いのが特徴です。別名、女王様の星とも言われ、周りより勝っていようとする意識が強く、リーダーシップを発揮する人です。実は中身は単純そのものなのですが妙に外見を大きく見せたがるようなところもあり目上や上司に反抗的になりがちです。若々しい前進力を持ち味にパワフルに活躍の場を広げていきます。【初年期】
活力・勢いがあり幼少期で、小さいころから家族の中心的人物になるようです。生意気で一言多い子供かもしれません。
【中年期】
力まかせで馬力ある中年期を過ごします。精神性より現実主義なので、キャリアを積むことで社会で本領を発揮していきます。
【晩年期】
老いてますます盛んで口達者な老人。老いの自覚が薄く、グループの中心人物として生涯現役でいようとします。
■天禄星
この星は壮年の星と言われていて落ち着いた大人の風格が備わる時代を表します。着実、慎重、現実主義、用心深い動きなどがこの星の特徴で、無鉄砲な冒険やリスクを負いそうなことには、決して手を出しません。安全第一にこだわるので、過去の経験を生かした状況判断をします。序列や席順を守り、常に廻りをよくみているしたたかなタイプであるともいえます。この慎重さが事勿れ主義に見えたり小心者に見えたりしますがしっかりとした観察力が冒険に走らせないのであって、むしろ役目に対しては粘り強く責任を果たし、どんな苦難にも忍耐強くこなすことができる人です。性格も穏やかなので、周りの人からも頼りにされますが トップを目指すのではなく、補佐役として人を支える中に良さが出ます。派手な面白さはないかもしれませんが現実の経済的安定を第一優先として、日々の生活を一歩一歩着実に進めていくことができる人です。【初年期】
運気は強いがパワーが内向しやすい子供です。性格はゆったりと落ち着いているせいか何考えているかわからない大人びたクールな一面があります。
【中年期】
常識的で安定した中年期。変化には弱いでしょう。女性は冷静に異性を見極めているので婚期が遅くなると言われています。良妻タイプが多いです。
【晩年期】
穏やかで精神的にも経済的にも安定した生涯現役としての立場を守る傾向もあります。
■天将星
十二大従星には、3つの身強と呼ばれる星（天南、天禄、天将）がありますが、中でも最も高いエネルギーを持つのがこの星です。別名「王様」の星と言われるように、どの世界に進んでもリーダーとしての頭角を現します。王様（女王様）なので、人に命令されることを嫌い人に使われているのが嫌なタイプです。自分中心の世界（家、城）を持ちたいので女性でも独立して事業を起こす人が少なくありません。若い頃に何らかの形でエネルギー発揮しないと中年までに挫折すると言われ、病弱、引きこもりなどの原因となります。性格は、親分肌で面倒見がよく、女性は大家族の世話ができる器を持っています。弱いものに対して情が深いのもこの星の特徴ですがそれも度を越えてしまうと、愛しすぎ、やりすぎ…となるので、自制が必要です。自分の力を人に与えたい人なので他人に迷惑をかけるのは極端に嫌うでしょう。この星のエネルギーを消化するためには、自ら大きな仕事を進んで引き受けたりボランティアなどで人のために尽くすなど世のため人のために放出することです。【初年期】
とても健康か、病弱かどちらか両極端な子供時代。幼少期に挫折や故老を味わうことで中年期に最高の力量が発揮できると言われています。
【中年期】
強運な時代ですが、仕事も家庭も波乱が多い傾向にあります。50代以降に人生が安定していくでしょう。キャリア型で仕事中心の人生を送る女性に多い星です。
【晩年期】
老後は自分中心の生き方をしたいと考える女性が多くパワフルでじっとしていられない性格です。仕事をしていない場合は、人の世話や一族の世話役としてエネルギーを発散していくでしょう。
■天堂星
この星は人の一生に置き換えると60代以降の晩年を表す老人の星と言われています。この星の所有者は、落ち着きや自制心があり自分が前面に出るよりは、一歩引いた立場でちょっと引っ込み思案なところがあります。物静かな中に鍛えられた理性と知性をもち、世間の常識の枠からはみ出ることのない堅実な生き方を志向するようです。粘り強く人生を渡っていくのがこの星らしい生き方であまり先走りすると運が落ちるとも言われています。自分をアピールするのが苦手なため即誰とでも仲良くというわけにはいきませんが一度、信頼関係ができると、相手からとても頼りにされて慕われる人です。若い時代よりも自信を持って頑張り続けることで40代以降に本当の良さが発揮できます。【初年期】
引っ込み思案で大人びた老成した子供。お年寄りに縁が強く老人に可愛がられる人が多いと言われています。
【中年期】
基本的には大きな変動期の少ない中年期。仕事はトップに立つより補佐的な立場にいると本質的な良さを発揮します。学者向き。
【晩年期】
悠々自適。老人らしい老人。周囲からも好かれ、和やかで楽しい晩年が暗示されています。孫と縁が深い。
■天胡星
この星には大変にロマンチックという意味がありすべての事象を美化しようとする純粋な夢や自分の空想世界を大切にします。そのため、利害関係が絡むような世界は不向きで音楽、芸術、クリエイティブな世界を好みます。体力はさほどあるとはいえません。もし、本人が病弱なら、非常に感受性が強くなり人を見抜く力に長けていて、霊感を持つ人もいます。また、この星の所有者は病人と縁ができやすいため自身の体質改善も含めて、健康や癒し関係の仕事が適職になることも多いようです。現実世界での実行力はあまりありませんが口が上手く、頼み上手なので、物質運・貰い運があり、食べるに困らないと言われています。自分の人生のストーリーを美化しようとする傾向があり優れた美意識の世界で才能を発揮します。【初年期】
活発ではないけど、夢と憧れに満ちた子供時代。生まれながらに音感の良さを持っている。
【中年期】
自由人的な中年期。直観力とアイディアが冴える時代です。現実離れした夢を持ちやすいため、現実と夢のギャップに悩むかもしれません。中年期に心身の病気が出やすいので健康には気を付けたいです。
【晩年期】
老いても少女のような感性を持つ人。一病息災で長生きしやすい。年下や目下の人から助けられやすく穏やかな晩年が暗示されています。
■天極星
この星が表すのは、死後の世界。肉体も精神もない無意識の世界で様々な感情から解放され無限に広がる自由を与えられている星です。それゆえ、何事においても区別や差別をしない感覚の純粋さを持ち、どんな環境にも合せられる柔軟性を備えています。年をとればとるほど自由人でものにとらわれなくなり世間の常識に良くも悪くもとらわれなくなります。損得考えずふわっと人を受け入れるところがあり、相手の年齢・性別・地位で区別せず、人と平等に接することが出来る人です。加えて、お人好しな面があるため、老若男女問わず人から好かれるでしょう。他の星との組み合わせにもよりますが霊感・予知力・発明・発見の才能があるのもこの星の特色です。人生の半ばでこれまでと全く違う生き方になる傾向があり、人生二度運とも言われています。この星は開き直りの名人とも言われ、死んだ気になって腹をくくれば、くくるほど強いパワーを呼び込むことができます。【初年期】
親の運勢と自分の運勢がシーソーする形になりやすいとされています。素直で純粋な子供ですが、積極性はありません。
【中年期】
中年期に仕事や家庭、自分のことで何らかの苦難の体験をさせられる可能性があると言われています。その苦難を乗り越えた後に必ず上昇運がやってきます。
【晩年期】
死を恐れない、無欲で心豊かな老人。悟りの境地に至る人がいるかもしれません。穏やかな晩年で心満たされた日々が送れるとされています。
■天庫星
この星は「先祖の墓を守る」という役目を宿命にもつ 星世界です。先祖の恩徳が厚く、絶体絶命のピンチにも不思議な力に救われるとされています。したがって先祖を大切にしないと運が落ちるわけです。天庫星は何事もあいまいさを嫌うため妥協や我慢、命令を嫌い自分の信じる道を突き進みます。真面目で凝り性なため、関心を持ったことをトコトン追究し純粋な態度で知識を深めていく、学者星とも言われています。頑固なわりには己にも厳しく、自分に対する反省も強いので 人から嫌われたり、孤立することはないでしょう。この星を活かすには、仕事でも趣味でもいいからまず、何かに夢中になること。それが嫌いな事でも将来のある時点で大きな花が咲く可能性があります。【初年期】
長男・長女に生まれやすく、幼くして長子の自覚があり大人びて芯の強い努力家です。
【中年期】
身内の世話ごとが多く一家の面倒を見るような中心的な存在になりやすいです。利益より精神性を重視することで経済運がついてきます。奉仕的な生き方をすることで運気がよくなります。
【晩年期】
好きなことに熱中する忙しくて心豊かな晩年が暗示されています。一族のまとめ役になるかもしれません。社会的な奉仕活動をすると運がいつまでも味方をしてくれると言われています。
■天馳星
この星は、天（あの世）を駆けめぐる星と言われ、その個性を一言で表すと「動」。多忙でせわしなくて、慌ただしい…ジッとしていられない人です。一見弱弱しく見えるところもありますがそのスピードは他の人達より早く、人と歩調を合わせることは苦手なため単独行動で人生を歩みがちです。精神は常に平静で無欲で人にも尽くし複数の仕事を同時にこなせる人です。ただし、瞬間、ひらめきだけで現実が無計画に行動することもあるので、周囲からみると変わり身の早い性格にみえます。今までのものを改革しきれいさっぱり作り変えていく傾向があるため人生の逆境には大変強いです。この星は窮地に追い込まれたときこそ抜群の瞬発力を発揮します。じっとしていると運気が落ちるので持ち前のカンの良さを武器にひらめきと行動力で自ら活躍の場を広げていくとよいとされています。【初年期】
親の運気と自分の運気がシーソーすることがあります。活発で行動半径が広いため、小さなケガが多いかもしれません。
【中年期】
天極星と同じで、中年期に人生が一度崩れやすい。人生に谷間が一度あるかもしれませんがどん底から上がるパワーあるのがこの星です。
【晩年期】
活動力のある多忙な晩年とされています。本人は心豊かでひょうひょうとした老人です。身内から理解されにくいところもありますが他人との交流によさが出ると言われています。
