アサギマダラ 〔写真は、さなぎ 〕
渡りをする蝶として知られているアサギマダラ。 その卵を管理事務所内で育てていました。
幼虫の食草はイケマという全草に毒を含むつる性の多年草です。
春、南方から飛来したアサギマダラは、開き始めたイケマの葉に産卵。 時が過ぎ、孵った幼虫は、その葉を食草として育ち 蛹の時期を経て、今ごろ羽化します。 そして園内にあるヨツバヒヨドリで
吸蜜して、やがて南を目指すのです。
毒草のイケマで育ったこの蝶は、野鳥から捕食さ れることがなく優雅に飛翔します。そのため、素手でも容易に捕まえられます。ところで、イケマの学名は〔犬を殺す〕の意。 いかにも毒草を予感させます。
一方、和名の由来はアイヌ語の 「カムイケマ(神の脚)」から。 何やら意味深い由来がありそうです。
羽化の様子は→ こちら 以前の話題は→ こちら
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