.    '07年8月16日

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シンジュサン

 当園地の良き理解者 Iさん【⇒花の棺 の記事のお父さん】から、シンジュサン の幼虫(上写真)を寄贈していただきました。
それにしても、この色彩とデザインの秀逸さはどうでしょう! 緑色をベースに、黄色 ・レモンイエロー ・ライトブルー ・黒の配色。  自然の生み出す造形美に驚くやら呆れるやら…。
 展示の初日、たまたま自然観察で松本市から来園した幼稚園児たちにも大好評! 掌(てのひら)にそっと乗せると…。吸盤のように吸いつく足で、ムズムズと動く感触は、子供たちにとっては生まれて初めてのこと。 室内は歓声と感声(:感嘆して発する声)で騒然としました。
おとなに比べると、毛虫や青虫を毛嫌いする子はむしろ少数派。 それがいつのまにか、歳を重ねて虫嫌いになってしまうのはなぜなのでしょう?

 やがて成虫(右写真)となれば、これまた驚きの姿。 上翅の先端模様は、まさに〔ヘビの頭〕。 『天敵の鳥から身を守るため』との説が説得力を持ちます。







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ムシキングもビックリ!

 かつて小学生(男児)を中心に大流行した【甲虫王者ムシキング】。そこに登場する どの昆虫(甲虫)にも負けない最強の カブトムシとクワガタが、烏川に登場! これを見ての皆さんの第一声… 「うわっ!デカッ!」 全長60〜70cmの、甲虫界では怖いもの無しの2匹です。(…怖いのは木材腐朽菌だけ?)
 作製者は、青森は津軽 ・五所川原の田澤さん。 虫は虫でも、「虫おくり」に使うの作者です。 〔⇒ こちら〕   昨年寄贈していただいた作品と同様、枯れたために伐採したヒノキを使っての大作です。
 カブトムシ・クワガタといえばクヌギ。しかし、園内にクヌギはありません。 ところが、カブトムシノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、アカアシクワガタが多く生息します。  理由は… ヤナギが繁茂し、それを傷つけて樹液を出させるカミキリムシ蛾の幼虫が多いから。 彼らは、他の昆虫にとって、食料供給者なのです。



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避暑地〜送り盆の日

 まるでプールのような状況が続いたここ数日。 ひとときの喧騒もあとわずかで過ぎ去り、あの静寂が戻ってくることでしょう。前回のからすの学校で、この場所には清流にのみ棲む多くの水生生物の生息が判っています。 それだけに、汚染につながる行為には目を配 っていたのですが…。公共の施設としては、大入り ・満員御礼は望ましいことなのでしょうが、一方で ここに自生・生息する動植物に とっては好ましくないのは確かです。今ある自然を、将来にわたりこのまま引き継げるのか、あるいは現代の我々がすべてを食いつぶしてしまうのか。烏川渓谷緑地は、ヒトと野生動植物の共生が試される場所なのかもしれません。
 さてさて それにしても、この驚天動地の川の中で、小さな生き物達は無事生き延びてくれたでしょうか。