.    '11年3月1日

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冬の自然をまるごとウォッチング!!

 からすの学校 ・第39回は、スノーシューハイクと冬の自然観察会。  まずは室内で当園地のある安曇野に棲む動物について解説していただきました。(後のアンケートで判ったことですが)講師の巧みな話術に惹きこまれ、いましばらく興味深いお話しを聞きたいとの受講者が多数おられたようです。
 未練を残しながらも、外に出てのアニマル・トラッキング。 数日前の雨のため、スノーシューで歩くにはコンディションがいまいちで、はたして動物の痕跡 (足跡)が見られるのか心配したのですが… 始まってみれば サル、キツネ、タヌキ、テン、イノシシ の足跡やツキノワグマの熊棚(樹に残されたクマの食痕)、 さらには行く手を横切る 2匹のリス などが見られました。
 普段見ることの無い野生動物。 その痕跡を目にして、身近な存在として実感できたひと時でした。







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感謝の会へのご招待

  ここ数年来、園内で森林整備体験をしている小学校から【感謝の会】にお招きいただきました。 いただいた招待状によると 『今までお世話になった方々をお呼びして、総合学習のまとめとして活動の成果を発表し歌や踊りを披露することでお礼の気持ちをお伝えする』とのこと。 恐縮して出かけたのですが… 招待をうけたのは、当園地のスタッフ2名を含め6人。 もっと多くの方を招いているのでは と考えていただけに、重ね重ね恐縮したのでした。 そして、我々のために、成果発表や 様々な出し物を披露してくれたことに感謝感激!   それにしても、(会うたびに思うのですが)このクラスの生徒全員が ‘いきいき はつらつ’としていることに驚かされます。 環境と教育者と本人の資質の三拍子そろうと、とても素敵な学級になることの見本のようです。これからも、当園地を学習の場として活用していただけることを願っています。







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生き延びて

 「やれやれ ようやくエサにありつける」と、冬を越したサルには待ちに待った季節到来です。 しかしながら、樹木にとっては厄介な動物。膨らみはじめた冬芽が格好の餌食になってしまいます。 なかには、冬芽だけでなく樹皮をかじられているものもあります。 ぐるっと一周樹皮をはがされれば(←環状剥皮) 致命傷。それが枝ならまだしも、幹の皮をはがされれば、時には枯れてしまいます。 樹木の多い当園地、すべての樹がかじられるかというと… サルにも嗜好があるようで、樹ならばなんでもOKということではないようです。 園内で樹皮がはがされているのは アブラチャン、ミツバウツギがほとんどです。  余談ながら、上高地ではヤナギが10種あまりあっても、樹皮がはがされる(エサになる)のはエゾヤナギに限られています。『人間より正確に樹木同定(見分け)できるサル』 なのでした。





霊長類のなかで(人を除き)最も北(≒厳しい環境)に生きる