.    '12年4月23日

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オオルリ観察会

 からすの学校 ・第49回はオオルリ観察会。春まだ浅い園内での、毎年恒例のイベントです。今年もまた多くの方にキャンセル待ちしていただいたことを、お詫び申し上げます。  ところで、毎年ぎりぎりまで姿を見せないオオルリに、気が気でない思いをするのですが、やはり今年も同様でした。 数日前に初確認したのですが、前日までは ‘声はすれども姿は見えず’状態でした。 「今年はダメかな」との思いがよぎったのですが… しかし、いざ当日になってみれば、二日間とも、じっくりとオオルリ観察ができました。 ところで、今回の目玉メニューは『猛禽類について学ぶ』こと。ワシタカ類の渡りの調査地として知られている白樺峠で長年調査されている講師ならではの、説得力あるお話を伺いました。 さらには、講師自身が撮られた写真は素晴らしく、ハチクマクマタカ などについて、その生態を目の当たりにすることができました。









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夜叉五倍子 (園路は続くよ…♪ 番外編)

 写真はヤシャブシです。樹高は 16mあまりと、それなりの高さなのですが、驚くのは、その太さ! なんと 直径 57cm(幹周り 178cm)あります。 一般的には、ヤシャブシはせいぜい直径20〜30cm程度までと言われています。当WEB管理人自身、これまでに見た中では最も太い樹です。 その驚きの樹を、森林エリアで見つけました。場所は、今回新たに供用開始する園路から見える所です。 この新たな園路ではシナノキ、ナンゴクミネカエデといった園内では珍しい樹木を観察することができますが、それに加えて、このヤシャブシも注目種のひとつになりそうです。 国内のヤシャブシは数種類あり、園内ではこのほかにヒメヤシャブシが自生しています。  前者は太平洋側、後者は日本海側に自生する樹木ですが、中部日本のこのあたりでは、その両者が生育しています。







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狢(むじな)

 写真は交通事故により落命したアナグマの後ろ足です。 さて、写真右側の足は左足でしょうか? それとも右足? 言い方を換えるならば、写真右側の足裏の右端は親指でしょうか? それとも小指でしょうか? …答えは【左足】。つまり、右端の大きな指が小指、 左端の小さな指が親指です。  人間の足(親指が太く、小指が短く細い)とは逆になります。 これは、ツキノワグマムササビも同様です。 四足で歩く哺乳類のうち、五本指で体重の重心が外側にかかる動物に共通する特徴のようです。 同じ五本指の人間の足の親指が太いのは、立った時に重心が身体の中心にくるため、負荷が掛かる親指が発達したからとのこと。 ところで、アナグマの別名はムジナ。 アナグマが掘った穴に(穴を掘れない)タヌキが住み着くことがあり ‘同じ穴の狢(むじな)’と称されます。 ちなみに‘たぬき汁’にはムジナが使われます。





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