にらめっこ
春の陽射しに誘われたかのように、ヘビも活動をはじめました。写真はジムグリ。こうして見ると、結構愛らしい顔つきをしています。
彼(彼女?)の行く手をふさいで、這いつくばってカメラを向けると…『ヘビに睨まれたカエル』 ならぬ『ヒトに睨まれたヘビ』は、身動きもできず、このまま 5分あまりが経過したのでした。
幼蛇の頃は、全身赤と黒の派手な模様なのですが、成蛇になると このようにごくシックな外見になります。 その見かけのとおり、どうやら性格はおとなしいようで、これまで(気の荒いヤマカガシやシマヘビから受けた)威嚇をされたことはありません。
先が二枚に割れた舌をちょろちょろ出し入れする様は、一見すると威嚇しているように見えますが、それは勘違い。
舌を出し入れすることで臭いの成分を舌につけて嗅ぎ分けているのです。人間の二枚舌は嘘つきを意味しますが、ヘビの二枚舌は巧妙な身体機能なのです。
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