.    '12年5月1日

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ポツンと…

 写真は、当園地に隣接した民有地の様子。それまであったアカマツ林を皆伐 (生えているすべての樹を伐る)して、新たにヒノキを植林しました。(以前の話題は⇒こちら)  写っているのは、ポツンと一本残されたオオカメノキです。 伐られずに残ったその樹に花が咲きました。  じつはこの樹も、伐られる運命にありました。 しかし、この土地を所有されている方にお願いして残していただきました。 というのは、本来ならば本種はもう少し標高の高いところに自生する(自然に生える)樹であり、標高 700mの園内では珍しいからです。  この他にも、カエデ科の数種も所有者のご厚意で残すことができました。 しかし、気掛かりなのは、その環境です。オオカメノキもカエデも自然の中で生えているのは、他の樹々によりある程度被圧された‘半日陰’の所。 このような直射日光を受ける場所では、厳しい生き方を強いられます。





      葉と花の拡大は、写真にマウス・オン


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にらめっこ

 春の陽射しに誘われたかのように、ヘビも活動をはじめました。写真はジムグリ。こうして見ると、結構愛らしい顔つきをしています。  彼(彼女?)の行く手をふさいで、這いつくばってカメラを向けると…『ヘビに睨まれたカエル』 ならぬ『ヒトに睨まれたヘビ』は、身動きもできず、このまま 5分あまりが経過したのでした。
 幼蛇の頃は、全身赤と黒の派手な模様なのですが、成蛇になると このようにごくシックな外見になります。 その見かけのとおり、どうやら性格はおとなしいようで、これまで(気の荒いヤマカガシシマヘビから受けた)威嚇をされたことはありません。 先が二枚に割れた舌をちょろちょろ出し入れする様は、一見すると威嚇しているように見えますが、それは勘違い。 舌を出し入れすることで臭いの成分を舌につけて嗅ぎ分けているのです。人間の二枚舌は嘘つきを意味しますが、ヘビの二枚舌は巧妙な身体機能なのです。





    他のヘビ、『ヒバカリ』の話題は ⇒ こちら


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桜探訪 (旬情報 番外編)

 写真は、当WEB管理者が代表を務める 『樹木医ネットワーク ・松本』が開催した【桜探訪】での一場面です。 平日かつ雨予報が出ていたせいなのか、それとも 『もう、桜のシーズンは終わり』 と考える方が多いのか、どこの桜も我々の貸切り状態でした。 そんな静かな環境のなか(今回はテレビ局の取材があったため、ちょっと賑やかでしたが)しっとりとした桜探訪となりました。 ちなみに、桜シーズンはこれからです。例外的に早く咲くソメイヨシノと、その親であるエドヒガンの花の時期は 終わりましたが、それ以外の桜はこれからです。ここ安曇野では、この後 カスミザクラ、オオヤマザクラ、チョウジザクラ、ミヤマザクラ、タカネザクラなど 山に自生する桜や、 八重桜に代表される園芸品種が花の時期を迎えます。そう、信州安曇野の『お花見シーズン』は、まさにこれからなのです。





     数百年を生き続けている桜に出会う