カモフラージュ
写真はハイイロセダカモクメという蛾の幼虫。ヨモギの枝にとどまり、盛んに果穂を食べています。
蛾や蝶の食草 ・食樹というと葉が思い浮かびますが、ハイイロセダカモクメはヨモギの果穂だけを食べて、やがて蛹となり越冬します。
それにしても、見れば見るほど ヨモギの果穂に似ています。意識して見なければ(ヒトには)わからないのではないでしょうか。試しに、写真にマウスオンしてみてください。
丸印が無ければ見落としてしまうのでは? 擬態のなかでも『隠蔽擬態』と称されるだけに、見事に背景に溶け込んで体を隠しています。 鳥はこれを見つけるのでしょうか?
話し変わって…繁茂したヨモギのために本来の植生が失われないように一部を刈り取るのですが、このような生物がいることで 機械的な作業ができないジレンマがあります。
一方で『ヒトから見て興味深いので残す』ことの妥当性は見解が分かれるところです。
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