.    '13年1月20日

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今年もまた

 毎年この時期の恒例(?)となった剥製作り。(以前の話題は→こちら) 篠原師匠のご厚意によりまたもや剥製が誕生。 写真はその職人技によるアナグマです。 別名は狢(むじな)。 アナグマは知らなくても『同じ穴の狢』を知らない方はおられないはず。しかし、間近でご覧になる機会は少ない(無い?)のではないでしょうか。 これからはレクチャールームにおいて、以前作っていただいた キツネ、ハクビシン、テン、イタチととも目の前で見ていただくことができます。 まさに百聞は一見にしかず。例えば、足の指を見てみると、キツネは4本、ハクビシン、テン、イタチ、アナグマは5本。ハクビシンの肉球は、いかにも木登りや物をつかむのに適していそうですし、アナグマの長くて頑丈な爪は、まさに穴掘りにうってつけです。 そんな野生動物のあれこれを知ることができる『第56回 からすの学校 アニマルトラッキング』にご参加ください。





  目や口の針金は、乾燥中に形を整えるためのもの


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雪害

 1月14日の前後数日に降った雪のために、樹木の枝折れや幹折れ、枝の垂れが散見されます。 今シーズンは、降雪の日数は昨年ほど多くはないのですが、一回の量が多く、 特に14日の降雪により積雪は開園以来の記録となりました。 水辺エリアの積雪深は 65cm、森林エリアではあちこちで 75cmほどになりました。 写真の倒木は柳の一種のオノエヤナギ。他にも何本かのヤナギが折れました。 昨年はコサメビタキが 2年続けて営巣したヤナギが雪害で折れてしまいました(→ こちら)  どうやら、ヤナギは雪害に弱いようです。それでは、よく言われることわざ『柳に雪折れなし』はガセネタ(偽情報)なのでしょうか?
  おそらく、そのことわざを作った方は、中国原産のシダレヤナギを念頭に置いたのでしょう。 ちなみに、日本には数十種 (園内には 10種余)のヤナギが自生していますが、枝垂れ性のものはありません。







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アカマツ 折れる! (園地外情報)

 写真は 松本市の保存樹に指定されていたアカマツの輪切りです。昨年 7月に根元近くで折れてしまいました。 多くの地元住民に親しまれていたようで、残念がる人の声も多いとのこと。(⇒信濃毎日新聞) 記事によると 樹齢300年 10年ほど前の落雷で傷み、なおかつ傾いた とのことです。 しかし、とあるルートから入手できたこの輪切りと現地で伐採根を見る限りにおいて、その考えにはいささか承服しかねます。 当WEB管理人がそれらを診て判ったことは 樹齢は 180年程度 傾いたのは樹齢 2,30年の時(今から 150〜160年前:針葉樹特有のアテ材の形成で推測) 道路工事が最近行われたらしく、根元が 30cmほど埋まっていた など。 傷ついたことが腐朽の原因となり折れたことに異論はありません。 しかし、それは雷という‘天災’ではなく、工事に伴う根の切断と盛土に起因する‘人災’と思われます。





 直径 70cm。偏心なのは傾いたため。白点は10年毎。