.    '13年10月15日

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秋進む

 写真は長野県上高井郡高山村の八滝。紅葉の名所として知られています。 当WEB管理人が講師を務める講座で訪れた際の眺めです。 この時は、ようやく色づき始めた頃。紅葉本番にはちょっと早過ぎたのですが、むしろこのくらいの色合いが個人的には好みです。 この渓谷は赤色になる樹が優先するため、ピーク時にはちょっと‘どぎつさ’を感じます。 針葉樹の緑と赤くなる前の黄色段階が多い今にこそ、美しさを感ずるのでした。   ところで、『樹木の紅葉観察会』の開催も間もなくです。 当園地は水辺エリアと森林エリアからなり、車で 15分ほど離れた飛び地の公園です。 そのいずれのエリアにおいてもカエデの種類が豊富です。 ちなみに、日本国内に自生する 27種のカエデ(変種は含めない)のうちの 19種が自生(植栽ではなく自然に生えている)しています。 そんな地の利を活かした観察会にお出かけください。







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このままでは…

 今年度からバーベキュー利用につき、制限事項を設けました[⇒ 告知看板]。 しかし、残念ながら結果は芳しくありませんでした。 相対的な人数からみれば、多くの方がマナーを守って利用されているのですが、一部の利用者による環境にあたえたダメージは 、これまでと変わらないままでした。ゴミの投棄による汚損、動物への餌付けが繰り返されました。  管理事務所スタッフの目の届かない場所、あるいは川の中への残飯の投棄の結果、気づいたときには時すでに遅しの状況があります。 右写真は状況を伝える新聞記事。 その写真に写っているのは、動物の食痕(歯形)がついたスイカです。 ほかにも、残飯の近くにキツネの糞が残されていたこともありました。 多くの方の楽しみを優先して、少数の不心得者の行為を看過すべきなのか、それとも全面禁止にすることで、今ある自然環境を将来に残すべきなのか…





    状況を伝える新聞 [写真クリックで拡大]


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科野国 (園地外情報)

 写真は長野県の北部の、とある場所に生えるシナノキ。 当WEB管理人が愛(いと)おしむ樹の一本です。  牧場の小高い場所にあるために、他の樹の被圧を受けることもなく、シナノキ本来の樹形を保ちながら悠然と立っています。 当緑地のある長野県は、かつての信濃国(しなののくに)。  『信濃』は西暦700年頃以前は『科野』と表記されていました。 段差を意味する古語の『科(しな)』が語源との説もありますが、 一方で『科の木(シナノキ)』が多く自生して、その樹皮を使った『しな布』を多産していたことから『科野国』とされたとの説があります。  県内のあちらこちらでシナノキの巨木 ・老木 ・名木を観る機会の多い当WEB管理人としては、単に 『段差の多い国』 よりは 『シナノキが多い国』 が名の由来であって欲しいとの思いがあります。 そんな私的な思惑はともかくも、日々刻々と秋の黄葉が進んでいます。





         この他にも、こんな樹が