科野国 (園地外情報)
写真は長野県の北部の、とある場所に生えるシナノキ。 当WEB管理人が愛(いと)おしむ樹の一本です。
牧場の小高い場所にあるために、他の樹の被圧を受けることもなく、シナノキ本来の樹形を保ちながら悠然と立っています。
当緑地のある長野県は、かつての信濃国(しなののくに)。 『信濃』は西暦700年頃以前は『科野』と表記されていました。 段差を意味する古語の『科(しな)』が語源との説もありますが、
一方で『科の木(シナノキ)』が多く自生して、その樹皮を使った『しな布』を多産していたことから『科野国』とされたとの説があります。
県内のあちらこちらでシナノキの巨木 ・老木 ・名木を観る機会の多い当WEB管理人としては、単に 『段差の多い国』 よりは 『シナノキが多い国』 が名の由来であって欲しいとの思いがあります。 そんな私的な思惑はともかくも、日々刻々と秋の黄葉が進んでいます。
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