.    '13年11月12日

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冬が来た(11月12日)

 この写真を撮った前日(11月11日)、森林エリア(標高920m)にいた時のこと。それまでの雨が霙(みぞれ)になり、やがて雪に変わりました。 そして次の日には、写真のような光景が、安曇野のあちらこちらで見られました。 おそらくこの日に、当緑地のシンボルとなっている常念岳や蝶ケ岳も雪化粧したことでしょうが、曇っていたために視認できませんでした。  なお、今季の常念岳の初冠雪は、これよりも数日前ですが、その時は頂上付近が、わずかに白くなっただけ。 しかし、今回はこのまま根雪になるかもしれません。すでに常念山脈から連なる後立山連峰は、冬の粧いとなっています。 これからのち来年の春まで、北アルプス(飛騨山脈)は、心身ともに鍛えた一部のヒトと 先住の野生動物だけが生きのびることができる厳しい環境になります。(過去の話題は ⇒ こちら





     今季初めて気温が氷点下になった日


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知っているようで知らない昆虫

 からすの学校 ・第62回は、アブラムシ観察会。  一般にアブラムシ=害虫との固定観念をもたれやすい生物です。 しかし、その生態には興味深くも驚きの事実が多々あります。 他の昆虫と比べて著しい違いは… ・通常は雌のみ現れる ・交尾をしなくてもよい  ・子虫は親の体の中で孵化する ・個体によっては翅をもつ 等々。ところで、今回の講座では、観察だけでなく【解剖&標本づくり】も体験していただきました。有意義な体験に貢献してくれたのはヌルデシロアブラムシ。 園内に生えるヌルデ(樹木)には少なからぬ虫こぶがあります。虫こぶの名はヌルデノミミフシ。かつて、それを加熱乾燥させた‘五倍子’が、お歯黒(鉄漿)に用いられたとか。 その虫こぶを開くと、 中には数千のヌルデシロアブラムシがいます。体長1mm程度の小さな虫を解剖するという至難の作業に、皆さん果敢に挑んでおられました。





    実体顕微鏡と針で作ったピンセットで解剖中


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紅葉 (園地外情報)

 写真は新潟県糸魚川市の 『雨飾山麓しろ池の森』。当WEB管理人が講師を務める講座で訪れた時の眺めです。 水面に映る紅葉。その後ろに聳えている山は海谷山塊。左から頸城駒ケ岳、鬼ヶ面山、鋸岳 の連山です。 さらに、この右側に目を転ずれば、そこには雨飾山が見えます[写真にマウス・オン]。 当緑地の紅葉は今ひとつだった(特に赤が)ので、ひょっとして広範囲な出来事かと思っていましたが、ここでは違います。 長野県との県境のこの地では、素晴らしい紅葉となっていました。時に『どうして綺麗に赤くならないの?』との質問に『気温や陽あたり』を理由にあげることが多いようです。しかし、実際には『樹が赤くする必要がないと判断したから』と考えるべきです。 綺麗に紅葉して欲しいのはヒトの希望。 樹は、【必要無いことはしない】はずです。





            絶景 逆さ紅葉