つまづき注意
ヤナギ(コゴメヤナギ)の根が舗装をもちあげてしまいました。 すき間に入った細い根が、太る時の力です。 根の成長点は繊細でやわらかく、
硬い土壌を貫通することはできません。 石やコンクリートがあれば、それを避けるように伸びていきます。
しかし、わずかでもすき間があり、そこに入り込んだ根の肥大による力は相当なもので、時には岩をも割ります。
まさに【弱くて強い】のが樹の根です。写真の樹の場合、幹のすぐ近くに園路があったために、地際の水平根の肥大により、舗装がもちあげられてしまったのです。ちなみに、日本に生えるほとんどの樹木は、地表から 20cmまでの間に細根の多くがあり
、60cmほどの深さまでに、全体の根量のうちの 6〜8割が生育しています。 これは樹の大きさには無関係ですので、たとえ 巨樹であっても、根元を踏みつけられることによる影響(酸欠による細根の枯死)を受けます。
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