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今日の食事は…
一心不乱に樹の冬芽を食べるニホンザル。日本では、時に農作物被害を与えることから、厄介者扱いされています。
しかし、地球規模でみれば、ヒトを除く霊長類のなかで、最も北に生息する希少種です。雪の下から食物を確保する能力を持ち、寒さに耐える体に進化し、これから春までの冬を生き抜きます。
野生動物の生涯はエサ探しの一生とはいえ、雪におおわれるこれからは、一層苦難の日々となります。
時に、口いっぱい頬張ってしばらく噛んだ後、飲込まずに吐き出すことがあります [写真にマウスオン]。
それはまるで、ヒトがチューインガムを噛むかのようです。 ひょっとしてこれは、食料ではなくて嗜好品?
かつて、掘り採ったキクイモを雪の上で転がして泥を落としてから食べるのを目にしました。
海水でイモを洗って食べることが ‘サルの文化’であるならば、園内の サルも独自の文化を有していると言えます。
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200種以上のサルのうち、最も北に分布するニホンザル
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